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BIG BEACH FESTIVAL '10

説明不要のFATBOY SLIMが主催する、英国ブライトンビーチのビッグフェス「BIG BEACH BOUTIQUE」。その日本版として昨年初めて開催され、2万人ものオーディエンスを熱狂させた「BIG BEACH FESTIVAL」が今年も開催された。

今年は会場を幕張海浜公園内に移し、海を目の前にしたビーチ沿いに特設会場が設置され、本家ブライトンビーチを思わせるかのようなすばらしいロケーションのもと、THE CHEMICAL BROTHERSを筆頭に、豪華15組のアーティストが会場を沸かせてくれた。

昨年同様ステージは2つで、メインステージとなる「BIG BEACH STAGE」は80KIDZのオープニングライブセットで幕を上げ、「DIESEL:U:MUSIC」推薦の新進気鋭のDJデュオZOMBIE DISCO SQUADがバイレファンキやトライバル要素のあるハウスミュージックで心地よい空間を演出。そして長きに渡りトランスシーンで活躍してきた職人DIMITRI NAKOVが安定感のあるDJプレイでフロアをロック。
プログレッシヴハウスシーンで長年頂点に君臨し続けるSASHAは、Underworldの新曲"Scribble"で会場を爆発させた。そのあとに続いたGROOVE ARMADAは生演奏の臨場感溢れるすばらしいパフォーマンスをフルバンドセットで披露し、名曲"Super Stylin"の場面では会場がすさまじい盛り上がりを見せた。
そして、いよいよヘッドライナーのTHE CHEMICAL BROTHERSが登場。ステージエリア内は見渡すかぎり人で埋め尽くされ、新旧オリジナル曲を織り交ぜながらも、けして飽きさせない圧倒的なパフォーマンスを披露し、オーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだ。

一方、FATBOY SLIM主宰のレーベル「SOUTHERN FRIED RECORDS」とイビサの人気テクノパーティ「CIRCO LOCO」クルーの競演により、海外フェスさながらの沸き立つ盛り上りを見せたステージ「SOUTHERN FRIED STAGE powered by DIESEL:U:MUSIC」では、SHINICHI OSAWAやDEXPISTOLSといった日本勢の人気が目立っていた。中盤からはTANIA VULCANO、DAVIDE SQUILLACEといった「CIRCO LOCO」勢がカッティングエッジな音でコアなファンを魅了していた。

アーティスト以外にも、「Red Bull AIR RACE」のフライトパフォーマンスや、DIESELのビキニを着たキャンペーンガール、1500発もの花火など、たくさんの見所で来場者を楽しませてくれた。昨年に続き大成功を収めた「BIG BEACH FESTIVAL '10」。まだ開催発表はされていないが、来年の開催にも期待が高まる。

 

Photo : Akiyoshi Ishigami, KOTARO, Naruse Masanori, Naruse Masanori

BIG BEACH STAGE SOUTHERN FRIED STAGE powered by DIESEL:U:MUSIC