REPORTS

CrossGate

[GUEST LIVE] ARGENIS BRITO(Cadenza / Mobilee / from Venezuela), [DJ] LOUD ONE(CrossGate), LEYZIRO(CrossGate), [OPENING DJ] Yoshihiro Tsutsumi(Grasshopper Muzic.LLC / Birds Eye View)

 

都内各所でのアンダーグランドテクノパーティへの出演により、確実にキャリアを積み上げてきたLOUD ONEが主催する、東京発次世代オルタナティブテクノパーティー「CrossGate」
オープン直後から多くの来場者で賑わいをみせているフロアに応えるように、レジデントDJのLeyziroが最新のトラックでダンスフロアをコントロール。ステージ上ではグラフィティアーティストのVIXが一枚の作品を描きあげ、CrossGateの世界観を視覚からもパーティアニマルへと伝えていく。CrossGate特有の空間が完成すると同時にゲストアクトのArgenis Britoが登場。Lucianoの秘蔵っ子として数々の傑作トラックをリリースしている世界でも注目を浴びている気鋭クリエイターだ。南米はヴェネズエラ出身らしいパーカッシブで華やかなサウンドとシンプルな低音が刻まれるトラックが独特な絡みを魅せる。僅か1時間程のライヴセットは、一瞬に感じられる貫禄のパフォーマンスであった。Argenis Britoにバトンを渡されたLoud Oneも、ラテンのリズムからオルタナティヴなテクノが交差するサウンドへと徐々に変化させていき、攻撃的でドープな低音が心と体を刺激してくる。熱狂と同時に体が自然に音と同化する感覚を味わせてくれるのは、Loud Oneがオーディエンスの感覚を読む力に長けているからであろう。最後の1曲まで圧巻のプレイを聴かせてくれた。
なお「CrossGate」は、今後も不定期に海外のアーティストをむかえて開催していくとのこと。次回はどんなラインナップで我々を狂喜乱舞させてくれるか、今から楽しみである。

 

Text : 高畑博文