【MAIN FLOOR】[DJ] SATOSHI OTSUKI, KIKIORIX, TAKUYA (BLiNKBLiTZ), [LIGHTING + LASER] AIBA【VIP LOUNGE】SHOTARO MAEDA, YAMA, JSD & RAYMOND (The SAMOS)【WOMB LOUNGE】KYOHSUKE TANIGUCHI, HARRY AND MORE
2010年、記録的猛暑の中、WOMBにて新たなパーティーが産声をあげた。SATOSHI OTSUKI、KIKIORIX、そしてTAKUYAによる、"SURVIVAL DANCE"である。海外のビッグネームアーティストが当然のごとく名を連ねる週末のWOMBでは異例の国内DJがメインを務め、各フロア若手を中心とした画期的な一夜となった。聞き覚えのあるパーティータイトル、異色のフライヤーとPV、またそのパーティーコンセプトも相まって、パーティー/クラブ業界では開催前より大きな注目を集めた。
当日、23時開場。お盆休みということもあり、早い時間から来場者が集まりフロアを温める。今回のパーティーの趣旨を来場者も感じてか、フロアには期待感のような独特な雰囲気が流れている。
メインフロアに入り、DJブース後方のSURVIVAL DANCEのバナーがまず目に飛び込んでくる。「CLASH」@ageHaなどをはじめ、めきめきと頭角を現すTAKUYAがプレイ。会場のエネルギーを溜め込むような、つぼを押さえた控えめ且つクールなセット。
24時、続いてKIKIORIXが登場。TAKUYAがフロアーに充満させたエネルギーを解放するかの如くオーディエンスの期待に応える華やなプレイを披露。
そして現在のシーンではもはや中心的な役割を果たすDJ、SATOSHI OTSUKIがプレイ。この頃にはフロアも溢れんばかりのオーディエンスで埋め尽くされていた。
それぞれの持ち味を生かした、DJでフロアもピークを迎えたかに思えた2時、SURVIVAL DANCEの主宰者であるSATOSHI OTSUKI、KIKIORIX、TAKUYAの3人が揃ってブースに登場した。まさにこの日のためのスペシャルなBACK TO BACKのセットを披露。それぞれが個性を出しつつも絶妙なバランスで、オーディエンスを見事にロックする。
DJ陣を含め、会場全体が1つになる感覚、この日、この瞬間、会場に居た者だけが共有することの出来るグルーヴが確かにそこには存在していた。
最後のトラックの音が止む。一夜を共にサバイブし、グルーヴを共有したオーディエンスからの鳴り止まない声援とアンコール。そのコールに応え、トラックをドロップ。パーティーの終わりを惜しみながらも感動的なラストを迎えた。この日、見事に彼らはパーティーの主役となり多くの期待に応えてみせた。その姿に多くの人々が拍手と声援を投げたのである。しかし、彼らの生き残りをかけた戦いはまだ始まったばかりである。
今後も続く、彼らのSURVIVAL DANCEに注目していきたい。
Text : NAOTO TAKAHASHI / ARAKI [CLASH]
Photo : HIDEYUKI UCHINO http://www.uh-anotherdimension.com