Manuel Go"ttsching, the man behind E2-E4 and head of legendary bands Ash Ra Tempel & Ashra in concert at Metamorphose performing his famous composition INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR with 3 guitar friends, 65daysofstatic, 七尾旅人, RYOTA NOZAKI (JAZZTRONIK), EYE, Calm, KIHIRA NAOKI, DJ Q'HEY, X-102, Dubfire, Darren Emerson, Mogwai, Grandmaster Flash, Moritz Von Oswald Trio featuring Vladislav Delay (a.k.a. Luomo) & Max Loderbauer (ex. Sun Electric, NSI.), The Album Leaf, Derrick May, Henrik Schwarz, and more
毎年夏の締めくくりとして、4年連続で足を運んでいる「メタモルフォーゼ」。今年の異常気象と相まって、例年よりも厳しい日差しが照りつけ、夏が永遠に続くのでは思わせる気候の中、今年も伊豆・修善寺まで行ってきた。
個人的主観だが、例年に比べ今回は4つ打ちの度合いが低め。「Mogwai」「The Album Leaf」「Tommy Guerrero」などロックフェス層にもバッチリフィットしそうなアーティストが多く出演するということもあり、ゆったり楽しもうと心に誓いスタート(が、やはりアルコールを摂取すると予定もすべて狂ってしまうのだが)。
Kihira Naokiから始まり、Fumiya Tanaka、そのままDerrick Mayへとなだれこみ、「LUNAR STAGE」へ引きこもるまま、ひたすら踊り続ける。
野外フェスにも関わらず、ずっと蒸し風呂のように熱い屋内にいたため、ここで気分転換に「Solar Stage」へ。Manuel Gottsching先生方のギターカルテットをしばし堪能する。彼らのバイオに載っていた「謎の中国人ノイズ系ギタリストShou Wang」がとても気になっていたのだが、そこでは想像を絶する世界観が繰り広げられていた。さまざまな音色のギターが重なり合い、人力で奏でられるディレイやノイズ、メロディーはもはや芸術の域へ達しており、その場にいるオーディエンスの脳を細胞レベルで刺激し、陶酔させていた。
その後はそのままMogwaiのライブへ突入。「I Know You Are But What Am I?」や「I'm Jim Morrison, I'm Dead」など、CDで何度も聴いていたあの音楽が、より迫力を増して響いていた。ウワサに聞く彼らの「轟音」はすさまじく、壮大なステージングにしばしうっとりする。そこから同じ時間帯に「PLANET STAGE」でやっていた「Henrik Schwarz」見たさに葛藤。
気づいたら急いで山を駆け上がっていた。「PLANET STAGE」到着するとHenrik独特のハウスサウンドがガシガシ聴こえてきた。「やはりこちらかも!」と自分のチョイスに間違いがなかったことを再確認。「Feeling You」や、Kuniyuki Takahashiとの共作「Once Agein」など、自身のトラックじらしつつ、グルーヴをドンドン注入していくセットだった。そこで乱舞し続け、最後には隣りの人とハイタッチを交わせるほど、山の上は彼のサウンドでピースフルな一体感が生まれていた。
その後「SOLAR STAGE」へ戻り、燃え尽きた体を休めつつ休憩。すると「X-102」がスタートしたので、それを横目で観覧する。大迫力のスクリーンには、宇宙や惑星などのスピリチュアルな映像がゆっくりと流れ、最近のジェフの作品でもよく耳にするようなスペイシーで立体的な音が。この両者がリンクし、まるで宇宙遊泳しているかのような感覚に陥る。そして後半にあの凶撃的なシンセリフが!そう「Groundzero (The Planet)」が流れ、フロアから大歓声が沸き起こる。気づくと、ステージ前方まで流れ着いている自分がいた。
その後もさまざまなアーティストを堪能しながら、朝型には一旦休憩をしようと思い「Planet Stage」へ向かったところ、「Don Letts」の極悪な低音が流れてくる!休めるわけもなく、あの長いドレットをかき乱しながらのDJスタイルに痺れつつ朝方レゲエに揺らされた。
その後今年の大本命というべき「Moritz Von Oswald Trio」を見るため下山。今年7月に発売されたライブ盤「Live In New York」が話題となった彼ら。売り切れ続出だったということもあり、期待せずにはいられなかった。ステージを見ると「Luomo」の傘などが付いた打楽器のセッティングに少々驚いた。朝方の日が照った時間に、揺れながら聴き入り、脳を浄化していく感じがとても心地よく、大満足なギグとなった。
今年10周年となった「Metamorphose」。15年、20年、そして50年と今後も楽しませてほしい。夏の締めくくりにまた訪れたい!