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JICOO SPECIAL EVENT -Floating Disco Session vol.1-

今回レポートに訪れたのは、毎週木曜日、金曜日、土曜日に東京湾に現れる船上バー"JICOO The Floating Bar"。

JR 山手線の浜松町駅を降り、乗り場である日の出桟橋向かいました。乗り場に近づくにつれて見えてくる、東京湾沿いに立つ高層ビル群の夜景は、東京にいるという現実を改めて実感させてくれます。18歳の時に地方から出てきて約10年経ちますが、未だにハイソを感じさせる「東京っぽい」場所にくると緊張してしまう癖が抜けません。駅から乗船所までは、道案内がしっかりされていた上、予想以上に近く、うれしかったです。
乗船所に止まっている"JICOO"のフロアからは、緊張する鼓動に合わせてくれたかのような少し早めのビートがかかっており、これがかえってこれから特別なパーティーが始まるという感覚を促してくれました。

エントランスで、予約名を伝えると「○○様、お待ちしておりました」の一言をかけてもらい、非常にうれしく思いました。この日は、予約がいっぱいとなりキャンセル待ち状態だったので、来場者全員がエントランススタッフの方の気遣いを味わったのではないでしょうか。

船の出港と共にザワザワと沸き立つ船内、窓の外を眺めるお客さんたち。思わず東京湾の夜景に見とれながら時間がゆっくり流れていきます。船の構造のせいなのか、揺れもほとんどなく快適に過ごすことができました。

ラインナップは、レーベル"ene records"を主宰し、人生の半分をハウスミュージックとアナログに捧げた男「DJ CHIDA」と"ene records"から昨年2枚の12インチレコードと2枚組CDをリリースし、最近ゲストアクトとして名前をよく見る「9dw(ナインデイズワンダー)」の両者がゲスト出演。オーガナイザーに話を聞いたところ、「JICOO The Floating Bar、東京湾クルージングのような揺らぎのある非日常的な空間こそ9dwやDJ CHIDAさんのDJが映えることを証明したい」と言っており、キャンセル待ちの状況を見ると、つかみはオッケーだったのではないでしょうか。

ちょうどレインボーブリッジの下を通過するときに流れたFloating Points「Vacuum」がこの空間とマッチし過ぎて、目頭が熱くなりました。DJが流す、慣れ親しんだハウスミュージックが、最初緊張していた私を、特別な空間からライフスタイルの一部へ変えていってくれたように思います。そして「9dw」の静的な独特の揺らぎが"JICOO"に合っていたように思います。「DJ CHIDA」は、クラベリアポッドキャストに提供してくれたセットのような、優しさが溢れるハウスミュージックで、この日1番パーティーを盛り上げていました。

通常は3時間のところ4時間半に延長して開催されたこのパーティー。音楽を楽しむ時間も、会話を楽しむ時間も、空気を楽しむ時間も、すべてがちょうどよかったように思います。次回は、5月に「Floating Disco Session vol.2」が行われる予定なのでそちらもお楽しみに。

普段の夜遊びは24時以降がメインで動いているため、23時にパーティー終えて一緒に過ごした友人との打ち上げ@居酒屋も楽く終了。もちろんそのあとは、それぞれどこかのパーティーに繰り出すのでした。

Text : yanma

Photo : 大森あがり http://www.oomorierico.com