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HOUSE CLAPPERZ VOL.1 MIXED BY DJ MAAR RELEASE PARTY

[DJ]DJ MAAR,JOMMY,PUNKADELIX
[GUEST DJ]BA

[DANCERS COORDINATOR] HYROSSI (ALMA)
[VJ]KOJI (ALMA)

 

DJ MAARのインタビュー原稿が届いて読んでいるうちに興味が湧き、遊びに行こうと決めたパーティー「HOUSE CLAPPERZ」。このパーティーを行う趣旨について、DJ MAARは「ホントに踊ってる人の足が止まらない、踊り続けられるフロアを作りたくて」と、インタビュー内で語っている。DEXPISTOLSでのDJプレイでは、グルーヴをあえて壊して、盛り上げることによりライブ感を生み出してきた。しかしそうではなく、曲のもつグルーヴを生かし、ミックスし、パーティー感溢れる空間を作り上げるというコンセプトなのだという。DJ MAAR、PUNKADELIX、JOMMYによる「HOUSE CLAPPERS」をご紹介したい。

パーティー当日、ほかに2件ほどハシゴしていたので"MICROCOSMOS"に到着したころには、パーティーも折り返し地点に差し掛かかかっており、この日の主役であるDJ MAARがプレイしている最中だった。店内はパンパンに近いほど混んでおり、ブース前のスペースでは多くの来場者が体を揺らし楽しそうにしている。ハウシーなパーティーにしてはめずらしくMCが入っていた。MCはブレイクになると、即興でオーディエンスを煽り会場を盛り上げる。普段MCがいるパーティーへ遊びに行かないので、MCが入るだけでこれほどパーティーが盛り上がり、よりパーティーらしくなるものかと、新鮮さを覚えた。

"MICROCOSMOS"はブースとお客の距離がかなり近い。前からも横からもすべてが見える。この日のDJ MAARは、おそらくほとんどをレコードでプレイしていただろう。少なくとも私がいる2時間くらいは、すべてレコードでプレイしていた。DEXPISTOLSでのプレイは、おそらくそのほとんどにCDJを使用していることだろう。CDJは、ターンテーブルに比べ非常に機能的で、彼らのトリッキーなプレイを支える機材。ただ、このパーティーに関しては、プレイに制約を加えることで、より純度の高いグルーヴを作りだしていくのだろうと思った。また、レコードの場合は何をかけようか準備し、レコードバッグに詰めていく作業がおもしろかったりもする。DJ MAARがDEXPISTOLSでのパフォーマンスでは使用しないであろうレコードを、楽しそうにセレクトしバッグに詰めていく光景を、勝手に想像してしまった。

彼のDJプレイは、本当になんでもかけるスタンスだった。私が行ったころはディスコ、ファンク、ヒップホップ、レゲエ、R&B色が強かったように思う。とくに下記のようなアンセム系のトラックが多かった。

RIGHT HERE / HUMAN NATURE
I Can't Go For That / Daryl Hall & John Oates
We Got The Funk / Positive Force
Bam Bam / Sister Nancy
Stomp / Louis Benedetti
Throw / Paperclip People

メジャーなトラックが多くなってくると、コアなダンスミュージックファンはフロアから離れていくが、この日は、誰もフロアから離れられない。毎回トラックがミックスされると歓声があがるくらいだ。CDJより自由度の低いターンテーブルで、ジャンルレスにグルーヴを壊さずに展開していける彼の技術がなせるDJプレイは、コアなリスナーをも惹きつけ、「ホントに踊ってる人の足が止まらない、踊り続けられるフロアを作りたくて」という言葉どおりの空間ができ上がっていた。いろいろなパーティーを見てきたが、これほどパーティー感に溢れていたパーティーは正直初めてかもしれない。今回は、入場制限はなかったが、次回から制限は復活するだろう。過去の開催はインビテーション制だった。ただインビテーションを持っていなくても先着何名かは入場可能となると思うので、興味のある読者は情報が公開されたらチェックしてほしい。


■DJ MAAR INTERVIEW
http://www.clubberia.com/interviews/440-DJ-MAAR/

 

Photo : YOUthK

Text : yanma