クラベリアスタッフがセレクトするベストアルバムをご紹介していきます。日々オフィスに届くサンプルCDや、自分たちで購入したアルバムの中で、実際にしっかりと聴き込んだタイトルの中から、その月のベスト作品をセレクト。有名なアーティストからコアなアーティストまで、趣味趣向で好き放題に選んであります。レコードでも なくデータでもなく、あくまでCDでリリースされたタイトルをチョイス。DJ、クラブ愛好家からビギナーまで、読者のみなさんすべてに興味を持っていただけるのではないでしょうか。も し興味が湧いたタイトルがあったら、ぜひレコードショップやレビュー内のリンクでチェックしてみてください。


  • Mule Electronic
  • THE MöLLAN SESSIONS

  • Artist:KOSS / HENRIKSSON / MULLAERT
  • Cat #:MED23
  • Format:CD
  • Release Date:2011/08/24
  • Price:¥2,835(tax in)

  • ありそうでなかったこのセッション、札幌とスウェーデンのランドスケープ。日本を代表するプロデューサーKOSS aka.KUNIYUKIと日本でも絶大な人気を誇るMinilogueの2人がタッグを組んだCD2枚組の強力盤。彼らの世界感から生まれた長時間のセッションを凝縮した内容で、ダウンテンポからハウス、テクノといった楽曲でコンパイルされている。また2枚目は2トラックしか収録されておらず、最後のトラック「Horizon」はなんと60分におよぶ大作になっている。これを聴いてると、早くライブセットが見たいと思ってしまう。あ、今年にセッションライブもあるという噂が。(takata)

  • The Möllan sessions - CD 1
  • 01. Monday conversations
  • 02. Hello people of earth !
  • 03. Thursday; birth
  • 04. Thursday; connection
  • 05. in space
  • The Möllan sessions - CD 2
  • 01. We're remembering right now
  • 02. Horizon
  • Uzuri Recordings
  • Amanatto

  • Artist:Lerosa
  • Cat #:UZURI016
  • Format:2LP
  • Release Date:2011/08/02
  • Price:¥1,880(tax in)

  • 8月のオススメタイトルは、アイルランドの気鋭アーティストLerosaことLeopoldo Rosaのニューアルバム「Amanatto」です。CassyやAnton Zap、Move Dなどのリリースで脚光を浴び、近年DJからますます支持が高まるロンドンのレーベルUzuriからのリリースです。たしかレーベルの主宰者はLerosaだったような気もします。間違ってたらすみません!
    内容はというと、オールドスクールなシカゴ、デトロイトサウンドから受け継がれる伝統的なハウスグルーヴを基軸にしながらも、モダンさを兼ね備えた良質なディープハウスアルバムな仕上がりで、彼の集大成的なアルバムともいえる内容です。ゲストには"Planet E"や"Rush Hour"あたりで活躍するのデトロイトの注目株The Oliverwho Factoryが参加しているとのこと。
    そして、気になったのがアルバムタイトル名の「Amanatto」。ローマ字読みすると「甘納豆」。これは英語なんでしょうか?タイトル名の由来も気になるところです。(tamotsu)

  • 01. In My Mind
  • 02. Constant
  • 03. Substitute
  • 04. You Said For Ever
  • 05. Ordinary People
  • 06. Horizons
  • 07. Blind Alley
  • 08. Hope
  • Sound Signature
  • Ugly Edits

  • Artist:Theo Parrish
  • Cat #:UGCD1
  • Release Date:2011/08
  • Price:¥3,000(tax in)

  • これまで非正規盤でのみリリースされ、中古市場では高値で取引されているTheo Parrishによるリエディットシリーズ「Ugly Edits」が、本当に待ちに待たれた2枚組アルバムとしてリリースされます。現時点では8月中にリリースということしか確定していませんので、当然私の手元にもございませんが、期待を込めてのレビューです。
    #1-1は本シリーズの第1作となったJill Scott「Slowly Surely」。浮遊感溢れるマイナー調のトラックに、切ないボーカルサンプルが乗っています。#1-2,3,4,7は現場即戦力間違いなしのディスコエディット。#1-5はFreddie Hubbard「Little Sunflower」エディット。Pepe Bradockによるサンプリングでもおなじみですね。原曲より躍動感溢れる仕上がり。#1-6はsylvesterがオリジナル。セオのロングプレイを彷彿とさせる、しつこいベースラインにハマります。#8はMinnie Riperton「Stick Together」の間奏以降をエディットしたもの。ぶっといベースラインと熱っぽさが溢れています。オリジナルはスティービー・ワンダー作曲。
    #2-1はSugarhill Gangが元ネタのクールなミッドナンバー。#2-2はZAPPのRoger Troutmanが元ネタで原題は「A Chunk Of Sugar」。どちらも9月いっぱいは現場で活躍してくれそう。#2-3は誰もが聴いたことのあるThe Dellsの名曲、Ron Hardyバージョンもおなじみです。#2-5の元ネタはGQ「Lies」。#2-7はWillie Hutch「Slick」。どちらもこれもセオのDJではおなじみですよね。
    とにかく両面ともセオ感、つまりセオの現場感がそのまんま再現されており、いい意味で荒っぽいグルーヴに溢れています。12インチ買い逃した人はマスト。(HAL)

  • Disc 1
  • 01. Slowly Surely
  • 02. Never Let U Go
  • 03. Love I Lost
  • 04. Yeah Yeah Yeah
  • 05. Little Flower
  • 06. Got A Match?
  • 07. Get On Down
  • 08. Stay Together
  • Disc 2
  • 01. Get Up It's Summer
  • 02. Roger N Me
  • 03. No Way Back
  • 04. I Love You, Shave Mister
  • 05. Party Going On
  • 06. Yo Sexy Body
  • 07. Slick
  • 08. Never Seen A Tree
  • Living Records Tokyo
  • LIVE IN LIVING for Good Night

  • Artist:羊毛とおはな
  • Cat #:LRTCD-060
  • Format:CD
  • Release Date:2011/08/23
  • Price:¥2,100(tax in)

  • 最近は、新譜が売れないからカバーアルバムばかりリリースされています。とくにメジャーシーンは顕著ですよね。たまに「原曲への冒涜か!」と思ってしまうものもあり、残念に思います。そんな中、この羊毛とおはなのカバーアルバムは、心がキュッとなるすばらしい内容でした。カバーだけど、カバーじゃない感じ。何がカバーされてるかは、下記のトラックリストをご覧いただきたいのですが、個人的には、Fairground Attractionの「Perfect」がカバーされていたことに感動。専門学生のとき、友人のパーティーに行ったらいつもかかってました。「ラジオスターの悲劇」とかも。このCDを聴いてから、現在クラブでヘビロテ中です。この間、渋谷"ball"でかけたら、けっこう盛り上がってた気がします。(yanma)

  • 01. Doop Doo De Doop (Blossom Dearie)
  • 02. Englishman In New York (Sting)
  • 03. So Far Away (Carole King)
  • 04. My Favorite Things (Julie Andrews)
  • 05. Perfect (FairgroundAttraction)
  • 06. All You Need Is Love (The Beatles)
  • 07. Don’t Look Back In Anger (Oasis)
  • 08. Rainbow Sleeves (Ricky Lee Jones)
  • 09. Ice Cream Man (Tom Waits)
  • 10. Desperado (Ann Lewis)
  • 11. Freight Train (Elizabeth Cotton)
  • 12. Over The Rainbow
  • OCTAVE LAB
  • METAMORPHOSE 2011

  • Artist:V.A.
  • Cat #:OTCD2329
  • Format:CD
  • Release Date:2011/08/03
  • Price:\2,400(tax in)

  • 昨年で10周年をむかえた「METAMORPHOSE 2011」のオフィシャルコンピレーションが今年も発売されました。このアルバムに収録されている曲は、最近のシングルの中からチョイスしてコンピレーションに収録したようです。きっと最近の曲でもお気に入りの曲を収録したんじゃないかなーと思います。
    1曲目は、残念ながら急きょ出演キャンセルになってしまったLeftfield「Black Flute」のライブバージョンの音源。Leftfieldの出演を楽しみにされていたのなら、今年に入ってから録音されたというこれを聴いておいて損はないはず。1曲目から野外フェスティバルに行きたくなる雰囲気が満載です。
    5曲目に収録されているのはminilogue「tzymbals」。曲名が"シンバル"というのが、これまたツボです。minilogueは、8月にKOSS / HENRIKSSON / MULLAERTとしてコラボレーションアルバム「THE MOLLAN SESSIONS」をリリースしていて、こちらもオススメです(上記参照)。
    そのほかにもGalacticのジャズファンクの曲「Heart Of Steel」など、ダンスミュージックのほかにもいろいろな音楽が詰まっています。たまにジャズやライブを聴きたくなるときがあるなんて方には、ピッタリなアルバムなんじゃないでしょうか?
    何よりもフェスの楽しさを彷彿とさせるようなコンピレーションで、9月3日の「METAMORPHOSE 2011」に行かれる方には予習としてもオススメのアルバムです。これを聴きながらメタモまでの時間を楽しむのも、またひとつのフェスの楽しみ方かもしれませんね。(asami)

  • 01. Leftfield / Black Flute (Live version 2011)
  • 02. Tim Deluxe / Freedom
  • 03. Gold Panda / You
  • 04. DJ BAKU / VOID IT OUT feat.doseone
  • 05. minilogue / tzymbals
  • 06. toe / Say It Ain't So feat. Hoshikawa Yuzuru
  • 07. Ebo Taylor / love and death
  • 08. Stevie Salas / Pumpin' It Up
  • 09. Galactic / Heart Of Steel (featuring Irma Thomas)
  • 10. NISENNENMONDAI / appointment (live in Berlin 2011)