クラベリアスタッフがセレクトするベストアルバムをご紹介していきます。日々オフィスに届くサンプルCDや、自分たちで購入したアルバムの中で、実際にしっかりと聴き込んだタイトルの中から、その月のベスト作品をセレクト。有名なアーティストからコアなアーティストまで、趣味趣向で好き放題に選んであります。レコードでもなくデータでもなく、あくまでCDでリリースされたタイトルをチョイス。DJ、クラブ愛好家からビギナーまで、読者のみなさんすべてに興味を持っていただけるのではないでしょうか。もし興味が湧いたタイトルがあったら、ぜひレコードショップやレビュー内のリンクでチェックしてみてください。

今月のべストといえば、ハンブルグから世界に良質なディープハウスムーブメントを巻き起こしている、”Smallville“がChristpher Rauに続き、アーティストフルアルバムをリリース。　日本のレゲエアーティストではなく、ドイツのハウスアーティストSebastian GenzことMoomin。”Smallville”の人たちが好きそうなローファイなディープハウス中心で構成されており、彼の世界感がぐっと押し出されている内容だ。　リスニングにもDJプレイにも両方楽しめるアルバムになっている。Clubberia PODCASTでMoominのDJミックスも聴くことができるので、こちらもチェックしてもらいたい。
CB 108 Moomin （Takata)

デトロイトハウスシーンで90年代中期から活動するベテランアーティスト「Rick Wade」。近年は、Laid、Rush Hour、YoreといったEURレーベルからのリリースや、リミックスが多かった彼ですが、約3年振りのニューアルバムを自信のレーベルHarmonie Parkからドロップしました！
本作は、バライティーにとんだ様々なタイプのトラックが収録されており、彼の世界観がアルバムをとおして十分楽しめる作品に仕上がっています。ディープだけどファンクが感じられる「Rick Wade」らしいトラックはもちろん、ダウンビートやアブストラクトヒップホップなどを織り交ぜて構成されています。「Rick Wade」の最大の魅力であるループから生み出されるグルーヴがとにかく心地よい。ヒップホップでよく使われてる有名なネタ物も収録されてたりと、ハウスファンにかぎらず幅広いリスナーに響きそうです。
ただ、ちょっと言ってしまうと8曲目のヴォーカル物は無しな気が・・・個人的です。他はすべていい曲でした。(tamotsu)

以前、高いクオリティーを誇りながらフリーダウンロードができたアルバムとして、瞬く間に話題となったDJ Jazzy Jeff / Ayah「BACK FOR MORE」。現在もデータは、5ドル（US）とすごい安く購入できますが侮るなかれ。絶妙な古典ネタを使ったJazzy Jeffのトラックに、Ayahのムード溢れる歌声がばっちりはまったソウルフルなプロダクションとなっています。ヒップホップ、ソウル、R&Bファンはもちろん、普段この手のジャンルを聞かない人でも聞き入ってしまうと思います。ポジティブな雰囲気が安心感を与えてくれるこのアルバムは、サンプルが届いてからかなりヘビーローテーションです。ラウンジ系のパーティーや、朝方のフロアで聞きたいですね。オススメは全トラックです。久しぶりにハズレトラック無しのアルバムに出会いました。（yanma）

シンガポールのプロデューサー「Xhin」のサードアルバムです。リリースは"STROBOSCOPIC ARTEFACTS"から。"STROBOSCOPIC ARTEFACTS"というレーベルは、今年「FREAKS VILLAGE」で初来日を果たした「Lucy」主宰のレーベルです。「Lucy」のアルバムは、アンダーグラウンドなミニマルテクノでしたが、こちらはのアルバムはブレイクビーツ。広がりのある世界観に圧巻です。「STROBOSCOPIC ARTEFACTS」は、若手の良いプロデューサーが多いので、来年もたくさん良質なアルバムリリースをしてほしいです。(asami)