clubberiaを御覧の皆様こんにちは
5月中旬からL.A.~サンフランシスコ方面のアメリカ西海岸(ウエストコースト)ツアーに行ってきます。
Dachamboでフェスなどに出演しつつDJもやります。
CD HATA的にアメリカ西海岸ってあまりテクノのイメージが無かったんだけど、どうやら電子音楽シーンも面白そうで、帰ってきたら前回みたいにレポートもしますが、今回は行く前の予習編と最近のCD HATA 電子音楽の近況報告を絡めながら綴っていこうと思います。
そもそも電子音楽ってなんぞや!?
まずwikipediaでは「語義としては電子楽器を用いた音楽全般であるが、一般には、電子楽器や、録音テープを用い、それらなくしては演奏し得ないような技法によって作り出された、前衛的な現代音楽をいう」
もう一つ、電子音楽 | 現代美術用語辞典ver.2.0では「広義の電子音楽を、電子音を使うあらゆる音楽とするならば、狭義の電子音楽は、1950年代前半にセリエリズムの一種として作られた前衛音楽であり、ほぼ同時代に出現したミュージック・コンクレートに対して主として人工的に生成された電子音を用いる音楽として規定できよう」
ハイ来た!ミュージック・コンクレート!
ミュージック・コンクレートの細かい話はまた次回にして(好きだから話長くなっちゃうw)、まぁ簡単に言っちゃうと「録音された音を用いて制作した音楽」
ミュージック・コンクレートは1940年代にヨーロッパで広まってったんだけど、録音技術は1870年代にトーマス・エジソンが発明した蓄音機がスタート
ということはアメリカ発祥!
最初に「メリーさんの羊」を吹き込んだらしい。
ただこれは、1877年に録音されたものではなく、1877年に初めて録音・再生に成功してから50周年を記念して、1927年に当時のフォノグラフを使って再現した際に録音されたものだそう!?
っていうか、コメント欄にある
エジソン「蓄音機作った。メリーさんの羊吹き込んでみよう」
↓
エジソン「いけるやん!音声で書き置きが出来る道具として売ろう」
↓
エジソン「全然売れねえ・・・この発明に経済性はないのかもしれいない・・・」
↓
他人が音楽プレーヤーとして売り出す
エジソン「私の発明の品位を貶める。ふざけんな」
↓
音楽プレーヤー大ヒット
エジソン「」
こんな感じだったらしい
っていうのも本当だったらウケるw
なんか当時アメリカで、グラハム・ベル、エリシャ・グレイとエジソンの3人が、電話発明の栄誉と特許のことで火花を散らしあってたっぽい!?
今って、録音された音楽が当たり前だけど、1870年代後半に録音技術が発明されたってことは、たかがた100年ちょっとくらい前の話
人類が誕生して、音楽が生まれたのが何万年前かは知らないけど、それから比べたら、ほんの僅かな年月
その後、ジュークボックス、レコードやカセットテープ、CDやMD、ダウンロードやサブスクリプションってすげースピードの進化だなぁと!!
というか、皆んな、録音されたものを普通に音楽ってエンターテイメントとして楽しんでいると思うんだけど、録音されているものと生の演奏って全然別の類のものだと思う。
録音されたものをスピーカーやヘッドホン、サラウンドだったり、立体音響としても、それを楽しむのと、生の演奏をその場の空気感の中で味わうのって全然別のもの
あっもちろん、どっちが良い悪いじゃなくて、録音芸術にはその素晴らしさがあるし、素晴らしい生の演奏の良さもまた然り。
海の上のピアニストって1900年代が舞台になっている映画の中で、主人公が録音された自分の演奏を聴いて「これは俺の音楽じゃない!」ってセリフがあったと思うんだけど(俺の記憶あってるかなぁw)、当時の録音の音質云々じゃなく、その場で演奏されたものって、ホントにその場限りのもので、録音されたものを再生しても、その場、その時の空気、タイミング、ありとあらゆるシチュエーションが変わると、そこで流れるべき音楽に変化があって当然なわけで、その場限りのものなんです。
確かエリック・サティもそんなようなこと言ってた気がする(でも、あんまり覚えてないやww)
演奏ってそういうもの
それは録音されたものを使うという表現方法(演奏)でも同じことが言えて、例えば、同じ曲でも、あのDJさんがプレイすると全然違って聴こえる!ってあると思うんだけど、その要因の一つには、そういった、その場の空気、タイミング、シチュエーションで、今まさにそれしかないって感じで、欲しい時に欲しい音を、欲しい感じで発せられると痺れちゃうんですよね。(その他にも色々な要因があると思うけど)
こういうことは生楽器の演奏も、電子音楽の演奏でも変わらないと思います。
という前置きをしつつ、ここでCD HATAの近況報告を挟んでいきます。
こないだ行われた「Ableton Meetup Tokyo Vol.24 20min Challenge」では、こんな風に20分で一曲を作りました。
出来上がったのはコチラ
この時に使ったソフトシンセが“Buchla Easel V”で、ココにも書いてるけど、ドン・ブックラさんもアメリカはサンフランシスコの人で、シンセサイザー界にもウエストコーストとイーストコーストってあって、ちなみにイーストコースト代表はMOOGさん
平たく言っちゃうと、イーストコーストは音楽的で、ウエストコーストは実験的
鍵盤に象徴される秩序重視の東と、音階にも束縛されない自由な西?!
的な!?
そんな“Buchla Easel V”は結構お気に入りで、こないだリリースされた MEIYOU 01/Swear Sequenceって曲でも使ってる。
あとIndus&Rocks(インダスアンドロックス)リミックスCDも、こないだリリースされた!
CD HATAのリミックスも収録されています。
ココで買えるよ!
アメリカに行く流れもあって、サンフランシスコや西海岸系のアーティストのCD HATAリミックスも作ってて、近々リリースされる予定
アメリカでDJやってくるんだけど、一つはコレ
Matthew DavidさんはL.A.の人で、フライングロータスのBrainfeederからもリリースしてる。
まぁそんな感じでアメリカに行くってことで、そんな視点から電子音楽を洗い出してみました。
また帰ってきたらレポートしますね~!
いってきます~!
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