CHAOS

ZIP[Dimbiman, Pantytec / PERLON - Berlin, DE]フランクフルト出身・現在はベルリン在住。mp3全盛で各レーベルの方向性も無秩序な拡散傾向にある現代のシーンにあって、ごく家族的なムードと統一された秀逸なアートワーク・そしてなによりも群を抜いた作品そのもののクオリティの高さによって唯一無二の存在感を放ち続ける名門レーベルPERLONのオーナー。80年代から90年代前半にかけてのSecond VoiceやBigod20といったジャーマンニューウェーブ/EBMバンドでの活動を経て、97年にオッフェンバッハのPeak Clubで出会ったSammyDeeと意気投合。翌98年にはSammyと旧友Markus Nikolaiを誘ってPERLONを立ち上げる。PERLON立ち上げ当初からSammyと共にPantytec名義での活動も開始し、自身のソロ作品もDimbiman名義のもとリリースし始める。骨の髄までストリップ・ダウンさせたミニマルなハウスグルーヴは当時こそ異質な存在で、ディストリビューターからも「もっと売れ線のものをリリースしてはどうか」と忠告されるほどだったという。しかし、外部に何を言われようと他のどのレーベルとも異なる独自のアプローチを保ち続けた彼らの決断が間違っていなかった事はその後の歴史がすべて証明している。ベルリンPanorama Barにて月1回ペースで続けられているPERLONのレーベルパーティGet PerlonizedではSammy Deeと共に長年レジデントを務め、パーティとレーベル運営をシンプルに繋ぎ合わせた活動を今も続けている。毎週末の多忙なDJブッキングをこなすかたわら、Ricardo Villalobosが提唱する不定形即興ライブプロジェクトNarod NikiにおいてもVillalobosはじめDaniel Bell、Maurizio、Cabanne、Dandy Jackその他錚々たるメンツと共に参加。長らくリリースが待たれているDimbiman名義でのファースト・アルバムは相変わらずマイペースに制作中とのこと。CHAOSには昨年9月以来1年振りとなる再来日