今年3月にmoduleにて再始動を果たしたKeita Magara主催dance rodriguez。STEEVIO、MOVE D、AUTO REPEAT aka DJ ELINら、個性あふれるアーティストとの共演を経て、4th Anniversaryの興奮も冷めやまぬ中、今回はフランスの巨匠Philippe Camをフィーチャー!!現代のマニュエル・ゲッチングと称される緩やかにモーフィングしていく独自のミニマリズムを展開する彼のライブはもちろん、 zimmermannらを擁するSnork Enterprisesからリリースしたditchのライブは見逃せない。独自に活動を続けるmitchelrockとYoshidaに加え、大阪パーティシーンの立役者Ko-Jax、そして、意外な組み合わせ!?Ill SuonoよりAzzurroを招くほか、DJ TANABEの他とは異なるアプローチも楽しみだ。テクノだけに留まらないdance rodriguezらしい組み合わせで2008年を締めくくる!!
www.dancerodriguez.com
■Philippe Cam (Musique Risque'e / Traum Schallplatten / Karat)
Traumからリリースした名作[LFO Drive]や[Caddie's Day]などの作品でその名を知られ、現在も独自の視点をキープしながらマイペースな活動を続けるベルギーBrussels出身のアーティスト。現在フランス・ノルマンディ地方のLe Havreという小さな町に居を構えるPhilippe Camは90年代初頭に出身地BrusselsでDJとして活動。しばらく船員として海の上での生活を過ごしたのち、90年代中盤にはBrusselsへ戻り本格的な音楽の専門教育を受け、モダン・バレエや現代劇、映像のための音楽作品を手掛けるようになる。一方でWolfgang Voigt (Mike Ink)のとりわけGAS名義での作品やBasic Channelなどの作品に強くインスパイアされた彼は、自らもミニマルなエレクトロニクスを基幹とした制作をスタートさせる。アナログ・シンセから発せされる小さなループを丹念に繋ぎ合わせ、淡くゆるやかなモジュレーションを施したこれらの習作はやがてドイツKo"lnのTraumSchallplattenからリリースされた[LFO Drive]や[Caddie'sDay][Balance(Album)]などの傑作として結実。ミニマル/エレクトロニカ/アンビエントなど、その全てでもあり、それらのどこにも属さないような唯一無二のオリジナリティを持つPhilippe Camの作品は、現在でもみずみずしい輝きを放ち続けている。「はじまり/終わり」の定義をあえて回避し、一貫してミニマルでプライヴェートな響きを保ち続ける彼の作品は、現代もなお物語性と意味性の支配から逃れられない西洋アート全般へのささやかな抵抗にも思える。ここ近年ではAkufenの熱烈なリクエストに応えるかたちでMusique Risque'eからの12インチ[Somewhere Between Here And There]で復活(ちなみにAKufenが本名のMarcLeclair名義で2005年にリリースしたアルバム[Musique Pour 3FemmesEnceintes]は明らかにPhilippe Camへのオマージュ的側面を持つ作品だった)。2008年にはフランスのKaratからも12インチをリリースするなど、その周辺がにわかに活気づいている中、待望の初来日。
http://www.myspace.com/philippecam
http://www.musique-risquee.com/
http://www.traumschallplatten.de
http://karatrecords.com
■ditch (op.disc / Snork Enterprises)
本名コウノ・シンイチロウ。パリやベルリンでの活動を経て、現在は東京を拠点に活動するアーティスト。2005年Cabanne主宰のMinibar (FR)から[Kimidori EP]でデビューして以来、Microcosm / Goosehound (US)、Safari Electronique(FR)、Kalimari (CA)、op.disc (JP)をはじめとしたレーベル群から目覚ましいペースでリリースを重ね、同時に多数の海外ネットレーベル群にもトラックを提供。4/4リズムのミニマルなテクノというフォーマットを踏襲しつつ、柔軟で豊富なアイデアの中にドライな悪辣さを少量すべり込ませた独自のアプローチが冴えるその作品群は既に多くのDJやリスナーの注目を集めている。2007年には自身にとっての1stアルバム[ditch weed]をop.discよりリリース。今後もop.discやSnork Enterprises (DE)など国内外のレーベルから複数のリリース予定を控えており、その精力的なライブ活動や他アーティストとのコラボレーション・プロジェクト等も含めさらなる飛躍への期待が高まる。
www.myspace.com/ditchshin
■Ko-Jax (PlCASSO / grassHopper)
97年頃から地元京都にてDJを始め、京都や大阪にて幾つかの自身のパーティのオーガナイズをする。2004年3月から大阪難波Club ROCKETSにて当時大阪で活動していたyoshikiと元CISCO大阪テクノバイヤーのonoと共に立ち上げた「MICROMARCH」を経て、現在は2006年9月より京都Club METROにて毎月第三木曜開催中のレギュラーパーティ「PICASSO」を相方koheiとオーガナイズ。さらに2007年2月よりスタートした大阪心斎橋Club CLAPPER presents「grassHopper」ではyoshikiと共にオーガナイザーとして活動中。パーティやDJを通してテクノならではの「音で遊ぶ」たのしさや面白さを常に仕掛け続けている。ここ最近では関西以外でのブッキングオファーも増え、今年4月のOrganza@COLORS STUDIOでもプレイし好評を博した。
www.myspace.com/soundslikepicasso
■mitchelrock (匠・TOOL / freebase)
本名カワチミツル。10代の頃からロックバンドのギタリストとして国内外で活躍。2006年、DJとしての表現を開始。そのキャリアと特性に裏打ちされた高い技術とセンスを持ち、ターンテーブルとミキサーを操る。正確なビートマッチ、イコライジング、またロングミックスを得意とし、先入観の無い独特のセンスで聴くものを引き込む世界観やグルーブを紡ぎだす。2008年、実兄であり生涯の音楽パートナー、TAKUMITSU KAWACHIとのテクノデュオ、【匠・TOOL】を結成。
www.myspace.com/mitchelrock
■Azzurro (ILL SUONO)
MELLOW YELLOWのDJとして活動をスタート以来、DJ&ビートメイカーとして数々のキャリアを築いてきた。HASHIM B.とのユニットILL SUONOとしての活動や、ソロ・アルバム『10000 Light-Years From Home』のリリース、多数のミックス/マスタリング・ワークでも知られる。
www.myspace.com/ilmareazzurro
■DJ TANABE [kgms]
レペゼン越中富山~東京・首都高ラインへ。夜行性+日陰と裏路地好きの猫科。固定概念をブチ壊しながら感じるがままに音をむさぼる雑食系=OMNIVORA★KAT-Cとの変態電脳系UNIT [kgms]としても活動中。
www.myspace.com/omnivora
■Yoshida (Soup / Line)
ダンスミュージックに限らず電子音楽全般に強い影響を受けDJとしての活動を開始。最小限の素材で構築されたトラック群を軸にダークでありながらも有機的なグルーヴで展開していく。現在は「Line」、「mildew」、「ORgAnza」などのパーティーで活動している。2006年、新宿落合に「soup」設立。「ジャンル」という枠組に捕われない[表現]、[コミニュケーション]としての場を提示する。
■Keita Magara
dance rodriguez主宰。
www.dancerodriguez.com
- DATE:
- 2008-12-06 SAT
- OPEN:
- 22:00
- VENUE:
- PRICE:
- ¥3000
- LINE UP:
- [DJ]Philippe Cam -LIVE- (Musique Risque'e / Traum Schallplatten / Karat), ditch -LIVE- (op.disc / Snork Enterprises), Keita Magara, Ko-Jax(PlCASSO / grassHopper), mitchelrock (匠・TOOL / freebase),Azzuurro (ILL SUONO), DJ TANABE (kgms), Yoshida (Soup / Line),


