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金曜日のテクノ presents:What was John Paul?

5月16日、金曜日のテクノが未踏の実験的アプローチに挑む。
舞台は古民家を改装したユニークな内装と音響セッティングで、世界中の人々に愛されるbar bonobo。
様々なバックグラウンドのオーディエンスとパーティークルーで、「誰でも通じ合える言語の存在」を検証する。
1Fのダンスフロアでは
bonoboはじめ国内、世界で活躍するDJ・音楽家
を招聘。踊りながら言語の普遍性を、感じ考え追究していく。
ライブパートでは本の一節をカットアップして朗読・MIXをつくる”本のDJ”伊藤竣泰が、言語の応酬をパフォーマンスへ昇華させる。
2FはDJやフード・ショップを通し、マイペースにパーティーを咀嚼できるチルスペースだ。
バーからレイヴまで様々なベニューで活躍するDJ陣がフロアを温め、
Tiny Bird Coffee ServiceとYAMI SUSHIが筆舌に尽くし難い飲食を振る舞う。
ショップはPAPIZONDON・ナカノマサトが出店。尖った対話と学びが広がる店先になるだろう。
そんな2Fの空気と往来を吸収したライブペイントを、NATATAが紡ぎ出す。
文字要素を絡めた映像で会場を彩るのはsakamichi・Black Pomeranian。さらに俳人・岩田奎が俳句、歌人・吉村優作、巣々木盥が短歌を映像に乗せ、五感を満たす言語体験をお届けする。
この刺激的な一夜を、カメラを担当するSAIが写真へ収めていく。
パーティータイトルのジョン・ポールという人物は、SF小説の中で「愛する人を守るため」という主張の下、とある”文法”を使って世界をコントロールしていく。

出身、チャレンジド、セクシュアリティ、様々な属性の分断や対立がある今日。
金曜日のテクノはこのパーティーを通し、こうした課題へも一石を投じる。
踊り、話り、互いを知る、そんな言語がこの夜生まれる。
その日、我々はアンダーグラウンドシーンの新たな発話者となるだろう。

”男から漏れてくる言葉はまるで呪文のようで、それを聴いているぼくの正気にまで侵食してきそうな勢いだった”
伊藤計劃『虐殺器官』, 早川書房, 2007年6月
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/software/wedj/dj-app/overview/