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Jeff Mills

Jeff Mills - Live at Liquid Room 30th Anniversary Tour

ジェフ・ミルズ「Live at Liquid Room」30周年記念ツアー

「3時間に及ぶプレイで起こったことは、
僕たち全員が想像していたものを遥かに超えていた。
それは単にテクノ・カルチャーの礎を築く以上に、
おそらく史上最高のDJセットだったかもしない。」
―ジェフ・ミルズ


30年周期の気高き夜のために──「Live at Liquid Room」に捧ぐ

もう夜の10時も過ぎた。行こう。ぼくは渋谷駅から山手線に乗って新宿駅を降りた。東口から地上に出て、新宿リキッドルームへと急いだ。1995年10月28日、その夜がとんでもないことになるのは、あらかじめわかっていた。ジェフ・ミルズのDJを初めて聴いたのは、1994年のまだ夏が来る前のことだった。場所はブリクストンのVOXというヴェニューで、LOSTというパーティだった。セカンド・ルームではジミー・コーティとアレックス・パターソンがアンビエントを流していたが、そこには誰もいなかった。すべてのオーディエンスはデトロイトからやって来たDJで踊るため、フロアにいるのだ。フロア、スピーカーの上、それから夜が明ける頃には天上にぶら下がっている人もいた。ぼくがそこで体験したのは、娯楽としてのDJでも、アートとしてのDJでもなかった。精神的(ルビ:スピリチュアル)なジェットコースター、脳みそが吹っ飛ぶ認識の破局と再生――あれは、そのくらいの言葉で言わないと気が済まないのだ。精神の地殻変動をうながし、そして事実、ほとんどのオーディエンスの意識のなかにまで侵入するDJをぼくはそのときはじめて聴いた。
 新宿リキッドルームでもそうだった。不朽の名ミックスCDとなった『Live at Liquid Room, Tokyo』をいま聴いても、あのときの感覚を思い出すことができる。ミルズ自身のトラック、シカゴのゲットー・ハウス、ヨーロッパのミニマル、こうしたものを使って繰り広げられるテクノが臨界点を目指す。未来の美学へようこそ。あれから30年、ふたたび「Live at Liquid Room」が実現することが、いまは嬉しくてたまらない。(野田努)


1995年、デトロイト・テクノの巨匠Jeff Millsが新宿リキッドルームで行った圧巻のDJプレイがミックスCD「Jeff Mills - Live at Liquid Room, Tokyo」として発表されている。
テクノのミックスCDとして金字塔となったDJセットを収めたフィルムが発見され、新たに撮り下ろしたインタビューも交えた映像作品を本邦初公開する。ターンテーブル2台を用いたオール・ヴァイナルでの高速セットは必見。ハードコア~ミニマル期の伝説的なプレイを堪能できる貴重な機会となる。

イベントから30周年を記念して、東京、大阪のみならず、ロンドン、香港、パリ、アムステルダム、ベルリン、ダブリンなどの都市を巡るワールドツアーが開催される。ここ日本では特別に、Jeff Millsが今ではプレイしていないアナログとオープンリールで再び当時のDJを披露する。
さらに大阪公演では、今や世界で活躍する千葉出身のDJ NOBUの日本初共演が決定。


Jeff Mills - Live at Liquid Room 30th Anniversary Tour
2025.11.14(FRI)
OPEN 22:00
DOOR ¥6,000-
ADV ¥5,000-
23歳以下 ¥3,000-
e+
https://eplus.jp/sf/detail/4403410001-P0030001P021001?P1=0817
Peatix
https://peatix.com/event/4575129/view
RA
https://ja.ra.co/events/2257030
ZAIKO
https://joule-live.zaiko.io/e/jefflive30th
at club JOULE

出演者:Jeff Mills, DJ Nobu, DJ Compufunk
上映:Jeff Mills - Live at Liquid Room
PA: Kabamix
Food: tamutamucafe
Coffee: edenico

※20歳未満の方のご入場はお断り致します。
年齢確認のため、顔写真付きの公的身分証明書をご持参ください。

主催:Axis Records / Joule


<出演者プロフィール>
Jeff Mills
1963年アメリカ、デトロイト市生まれ。
現在のエレクトロニック・ミュージックの原点ともいえるジャンル“デトロイト・テクノ”のパイオニア的存在。
マイアミとパリを拠点に1992年に自ら設立したレコードレーベル<Axis(アクシス)>を中心に数多くの作品を発表。またDJとして年間100回近いイベントを世界中で行っている。
ジェフ・ミルズの代表曲のひとつである「The Bells」は、アナログレコードで発表された作品にも関わらず、これまで世界で50万枚以上のセールスを記録するテクノ・ミュージックの記念碑的作品となっている。
エレクトロニック・ミュージック・シーンのリーダーでありながら、クラシックやジャズなど様々なジャンルの音楽界に革新を起こす存在としても世界の注目を浴びている。2005年初演、ミルズの代表曲をクラシック化したオーケストラ作品Blue Potentialを始め、日本人で初めてスペースシャトルに宇宙飛行士として搭乗した、日本科学未来館元館長の毛利衛氏との対話から生まれた作品「Where Light Ends」や、ミルズがクラシック用に書き下ろした作品「Planets」が日本でも公演されている。音楽のみならず近代アートのコラボレーションも積極的に行っており、パリ、ポンピドゥーセンターやルーブル美術館内でのアートインスタレーション、シネマイベントなど数多く手掛けている。
最近では、アフロビートの先駆者、トニー・アレンとの共演から始まったインプロビゼーションプロジェクトのTomorrow Comes The Harvest はキーボード、タブラ、フルートなど多彩なミュージシャンとともに精力的に全世界をツアー中である。
このような活動が評価され、2017年にはフランス政府よりオフィシエの称号を元フランス文化大臣のジャック・ ラングより授与された。
またコロナ禍中には、若手テクノアーチスト発掘支援のためThe Escape Velocity (エスケープ・ベロシティ)というデジタル配信レーベルを設立。60作品をリリースし、若手アーチストにコミュニケーションと発表の場を与えるのに貢献した。
https://www.axisrecords.com
https://twitter.com/JeffMillsJapan
https://www.facebook.com/JeffMills
https://www.instagram.com/jeff_mills_official/
https://linktr.ee/jeffmills

☆ Live at Liquid Room ミックスCD & カセットテープ
新宿Liquid Roomで1995年10月27日、28日に収録され、翌年オリジナルCDとして販売された貴重な音源が30年の時を経て、2025年11月中旬、CDとカセットテープのフォーマットで再発決定
*詳細は後日発表
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/software/wedj/dj-app/overview/