INTERVIEWS
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High Contrast

ありがとう。
前作の「High Society」を制作した後、もう少し自分の作りたいものや、クリエイティビティに時間をかけたいと思っていたから、それが実現できてよかったよ。
僕の中のD&Bによる変化を十分に反映させる事ができたし、今回のアルバムの出来にはとても満足しているよ。クラブでも家でも聴ける作品だよ。 リスナーの皆や、プレイしてくれるDJ達にはいつも本当に感謝しているよ。 そう!夢がかなったんだ。
彼女の声がすごく好きで、僕がジャングルにハマったきっかけになった曲、
『Inner City Life』(GOLDIE)を聴いて以来、ずっと一緒に作品を作りたいと思っていたんだ。 ドラムンベースのイギリスでのポジションとして、タフガイ=バッドボーイズってイメージがあるんだ。踊らずに仁王立ちしているようなね(笑)
そのバッドボーイのテイストを取り入れたかったんだ。『バッドボーイズのイメージのジャンルだけど、君らを躍らせるよ。』っていう感じの表現だよ。
だからアルバムのジャケットにも、ギャングとかそういうテイストを入れてみたんだ。
僕は、やせっぽちのいつも笑っているような男だけどね(笑) Hip Hopからはサンプリングにおいての影響を絶対的に受けているな。
80年代、90年代初期あたりのものも良くサンプリングしているし、彼らのサンプリング技術にも影響を受けているよ。

Hiphopはアメリカのシーンだけど、ドラムンベースはUKのhip hopシーンみたいなものだからね。
ハイソサエティの中の『Angels and Fly』とかも、ネップチューンやティンバーランドのようなアーティストに影響を受けたトラックだと思っているしね。

常にhip hopシーンの中で何が起きているのか気にするようにしているよ。
ただ、今のヒップホップのシーンを見ても、前にあったような偉大さを感じないな。
アーティスティックな音楽の側面をなくしてしまったように感じるよ。
政治的な動きの方が大きい。昔のパグリックエネミーのような感覚は失っちゃったようにも見えるな。 ナードは好きだな。それからKRS1は僕の大好きなラッパーだな。 沢山はしないよ。これをドラムンベースにサンプルしようって思う人なんかいないだろうと思われるようなものをサンプルしたいんだ。
「Kiss kiss Bang Bang」(アルバム4曲目)なんて、1950年代の音源からサンプリングしているからね。
1920年代の音源からサンプリングしている曲もあるんだ。
他の人が考えるよりもはるか昔のものからサンプリングしたりして「違う」音を作り出そうとしているんだ。 例えばモダン音楽。テクノとかエレクトロハウスとかそういった音楽、『Metamorphosis』にはそういった影響が聴いて取れるかもしれないな。展開の仕方とか、テクノフィールドに通じるものがあると思うよ。
それからやっぱり古い音楽が色々な作用を生んでいるんじゃないかと思うよ。
クラシックやサウンドトラック。それから今は、60年代、70年代のロック、サイケデリック、フォーク…そういったものも好きだよ。 そうだなぁ。このアルバムの中で一番気に入っているサンプリングのネタは、
「Iron Butterfly」のロック。「In A Gadda Da Vida」(アルバム3曲目)だな。
もともと、自分の中で好きな曲だし、60年代のサイケデリック・ロック・チューンを
現在のドラムンベースの曲にに織り込むのはすごく楽しい作業だったよ。だいたい、ドラムンベースは、レゲエ、ファンク、ソウルとかからサンプリングすることが多いけど、
サイケデリック・ロックをサンプルしているのは珍しいと思うんだ。 不思議な事に他のクラウドと比べると女性が多いってプロモーターに言われるよ(笑)
嬉しいね(笑) 1.普通の仕事をしなくて良いような環境に僕を置いてくれていること(笑)

2.自分のペースで自分だけで仕事ができる環境に僕を置いてくれること(笑)
コンピューターを基本とする音楽だから、バンドとして他の人と協力したりする必要もないしね。僕のスペースで自由な時間でやって良いからね。

3.世界中を旅できることかな。今まではフランスにちょっとした旅行でイギリスを離れる位だったんだけど、ドラムンベースを始めることによって、皆が行きたいような国や、
もちろん、ラッキーな事に日本にまで行かせてもらったからね! ハウスプロデューサーのAXWELLが好きだな。それからクラクソンズ、女性シンガーのRobynとか。今すぐに思いつくアーティストはそんな感じかな。色んなテイストや要素をもっているアーティストたちだよね。 色んなDJがいるけど、クラウドを台無しにしちゃうDJって多いでしょ?僕は、クラウドと一緒になろうとしてるんだ(笑)エゴでロックスターになろうとしてプレイしてしまう人が多いけど、僕はクラウドと一緒にいたいんだ。僕が今フロアにいたら、この曲の後に何が聞きたいかな、どっちの方向に進みたいかな。どんな気分かな。って考えながら、DJというよりもクラウドに僕自身がなろうとしているんだ(笑) プロデュースは、いろいろと考えることが少ないかもしれない。コンピューターでいろいろといじりながら、自然にやることかな。この後に何をしようとか、こう進めようとか、色々期待しすぎると出来ないと思うんだ。何かハッピーなハプニングが起こることを願うしかないんだよね(笑)チャレンジとエラーを繰り返しながらそういうハプニングを待つしかないよね。 ニューアルバムを楽しんでね。期待していたものができたと思うよ。
期待していたものじゃなくても、楽しんで!(笑)。
日本にできるだけ早く行きたいと思っているから楽しみにしててね。
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/software/wedj/dj-app/overview/