ダブステップはもともとロンドンのUKガラージのシーンから生まれたものなんだ。2001、2年くらいは自分のセットでブレイクスやブロークンビーツと一緒に、UKガラージをかけたりしてたよ。一番、最初にダブステッ
プがプレイされていたパーティーは、ロンドンで毎月、開催されていたんだけど、木曜日の開催だったから、多くても100人くれば良い方だった。でもダブステップって音楽は本当に徐々にではあったけど、発展していって、今みたいなものになっていったよ。
俺はロンドンにはかなり退屈していたんだ。ロンドンで育ったし、ずっとロンドンに住んでたから、ベルリンに移住することは、今までとは違う何かをするチャンスだった。ベルリンのダブステップシーンはまだまだ小さいけど、大きなパーティーをやるのには十分に魅力のある段階に来ているんじゃないかな。
俺たちがSUB:STANCEを始める前まで、大きなダブステップのパーティーがなかった。だからこそ、やろうと思ったんだ。雰囲気やサウンドシステムの面からみても、BERGHAINしかあり得なかったね。ベルリンのベストクラブだ。サウンドシステムはマジでやばい、ベルリンであんなシステムはそうそう無いよ。BERGHAINを経営しているヤツらも俺たちに賛同してくれて、2008年の7月に1回目のSUB:STANCEをやったんだけど、マジでよかったよ。3か月に1回のペースで、もう4回やっていて、全部、最高だった。1周年パーティーを7月10日にやるよ。
SUB:STANCEはエージェンシーのPAUL FOWLER(ポール・フォーラー)と一緒にやっていて、ただ単純に俺たちが好きな曲を作っている人をブックしてる。ものすごくシンプルだよ。
さっきも言ったとおり、ベルリンで一番いいクラブだからだよ。BERGHAINはもともと工場だった場所を改造して作られているんだけど、すごいよ。サウンドもね。サウンドはとても重要だ。
ハウスとテクノが中心になっているけど、ロンドンよりオープンマインドな空気なんじゃないかなと思う。ファッショナブルなものに取りつかれているような人は少なそうだね。
クラブシーンには大きな違いを感じてるよ。ドイツでは、みんな、かなり遅い時間に遊びに出かけるね。アフターアワーズのシーンも大きいし。ロンドンでは絶対にあり得ないよ。0時までにはクラブに入って4時には帰っちゃう。
10代の頃、最初にハマったエレクトリックサウンドはテクノだったから、テクノの要素を取り入れるようになるのは、意外なことじゃないんだ。ジャンルに関係なく自分が好きな人にリミックスを頼んだよ。
みんなは俺をダブステップアーティストとして知っているけど、ずっとテクノは好きだったからね。さっきも言ったけど意外なことじゃないんだ。テクノとダブステップの2つが混じり合って、両方のシーンのもっと先に行けたら、最高に面白いよね。
もちろん、いろんな音楽から影響を受けているよ。若かったときは、AUTECHRE(オウテカ)のファーストアルバムはいつも聞いていたし、ORBITAL(オービタル)のセカンドも聞いたな。そのあとは、ジャングルとかUKガラージにハマったね。
ダブステップとテクノをつなげたって意味では俺よりもSURGEON(サージョン)が最初だと思うよ。SURGEONは何年も自分のセットでダブステップをかけているし、4、5年前の曲のいくつかを聞いてみると、彼が誰よりも早く“ダブステップx テクノ”を実践していたってことが分かるはずだ。
[HOTFLUSH]がメインレーベルで、[SCUBA]がサブレーベルだったんだけど、俺がやっていることと区別がつけづらくなってきたから、[SCUBA]はもうやっていない。その代わりに[HFT]を作って、面白い音楽をリリースしているよ。
今、セカンドアルバムを制作中だ。あとSUB:STANCE1周年パーティーの準備をしているよ。
日本に行くのは初めてだし、めちゃくちゃ楽しみにしてるんだ。日本の文化に浸ってみたい。あと食べ物!
早くプレイしたいよ!べニューのモジュールについては、いい評判を聞いている。みんなも楽しんで欲しい!
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