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Funk D’Void

何らかの形で音楽と関わりながら生活をするだろうなってことは、小さい時から感じていたよ。母親が世界中で公演を行うピアニストだったから、その母のライフスタイルからとても影響を受けたよ。いつだったか、母が仕事のために家に持って帰ってきたキーボード、たしかYamaha DX7だったかな、幼い頃はそれをずっと弾いていて、それから学生の時に、ピアノでクラシックを学んだ。80年代の16歳の時に、グラスゴーのいくつかのクラブでDJを始めて。その後、レコード屋で働き始めて、大学をスキップしたのだけど、レコード屋で働くのは、俺にとってはどんな学校よりもためになったよ!93年頃からmidiにハマって、それからAkai s950サンプラーの使い方も覚えた。色々なレコードから音源をサンプルして、それを活用して自分のアイディアを形にできるのが凄いと思ったし、だから、その時は制作をするのがとても楽しくて仕方がなかったよ。もちろん、今でも同じやり方で制作したりするよ! 正直に言うと、特別な理由は無いんだよね。そのイラストのキャラクターが好きだったし、少し名前を変えて、響きを良くしたかったんだ。それと、意味は、そのままだと“zero funk”(ファンク無し)という意味だけど、俺がどんな音楽を好きで、作ったりしているかを知っていれば、少し皮肉っぽいだろ。(笑) ディープハウスのサウンドが、俺にとっては古き良きエモーショナルなハウスなんだ。Funk D'Void名義の制作であっても、常にメロディックな要素をサウンドには持っていたけど、ダンス・フロア向けのハードな楽曲を作るよりも、もっとディープに、そしてよりソウルフルな楽曲を作りたくなったのさ。アーティストとしては、Francois Duboisの音の方が自分自身に近いと思う。デトロイト・テクノやディープなテクノ以外のハードなテクノには、最近はあまり興味が無いよ。三連音符や、こもったベース音とかのありふれたプロダクションは大嫌いだ。そんなのは本当にソウルが全く無い(devoid of soul)からね。 ほとんどの写真は、俺が憧れていて、素晴らしいと思うスタジオのものだよ。そのいくつかはVangelisやHerbie Hancockといった俺のヒーローたちもいるけどね。写真に写っているプロデューサーや彼らの機材で、その機材を使って感情を引っ張り出して、音楽作品に仕上げることが素晴らしいと思うよ。それが、写真を載せている大きな理由だよ。 6月に行われたSonarフェスティヴァルにあわせてオープンさせたんだけど、その時は、Luciano、Loco Dice、Sven VathとRicardo Villalobosといった物凄いラインナップだったよ!でも、7月はクラブの色々な面をもっと改善しなければならないんだ。クラブの運営をするのはとても大変な仕事だけど、完全にクラブが起動したら、とてもスペシャルなことになるよ! どちらかと言うと、DJに向けて作っているものなんだ。デザインはDJについてユーモア要素があって、俺自身が着たいと思うTシャツなんだ。数が限定されているけど、今月日本へ行く際に何枚か持って行こうかな? 俺の大きな音楽的影響の1つは、80年代のNew WaveとWest Coast Hip Hopだよ。それから、Dave AngelやR&S Records等の初期のテクノ、Rave、Drum&BassやDonald ByrdやLonnie SmithといったJazzからも影響を受けている。色々な音楽を取り扱っていたレコード屋で働いていたから、そういった様々な音楽から影響を受けたのさ。シンパシーを感じるアーティスは、Sian、Phil Kieran、Chymera、Steve Rachmad、Vince Watson、Shur-I-Kan、JimpsterやMilton Jackson。それとTom Middleton。みんな俺の良い友人だよ。最近好きなアーティストは、Robert Babiczのサウンドに今はまっているよ。初めて会ったばかりだけど、とてもナイスな奴だよ。彼の新しいアルバムは凄いよ!それから、Move D、LovebirdsやVincenzoも大好きだよ。彼らのサウンドは音楽のジャンルを超える要素を持っているから、プレイしていていつも楽しいよ。 先ずはバルセロナをクラブの栄えている都市の1つにすることかな。新しいアルバムを創らなきゃだし、ヴァイナルだけをリリースするレーベルも始めようと思っている。自分の子供と過ごす時間をもっと作りたいし、色々なアーティストとコラボレーションもしてみたい。また結婚をして、もっと子供を持って、もっと大きな家や新しいスポーツカーを買って、また違う国に住んでみたいな...きりが無いね...(笑) 彼らのアルバムは、友人であるお互いが持っているユニークな感性をとても良く消化して、形にしていると思う。彼らと一緒に曲を作れたのは、とても楽しかったし、良い経験だったよ。彼らのアルバムは、日本のディープ・ハウス・シーンにとって、深い意味を持つだろうし、画期的なサウンドだと思うよ。今後も彼らとは一緒に色々なことをやって行きたいよ。 俺は今バルセロナに住んでいるけど、もしも異なった人生や時間があるのなら、日本に住んでみたいね。文化、食べ物、テクノロジーや生活のペースとかが、俺に最も合っていると感じるからね。とにかく、日本に来たときはいつも、帰りたくないって思うんだ。でも、実際、俺はバロセロナに根を下ろしてしまっているからね。いまから来日が楽しみだよ。
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