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Flying Lotus

Thanks!Flying Lotusが戻ってきたぞという事を世間に知らせたくてこのアルバムに没頭した。ツアーが始まったら、またしばらく音楽制作はできなくなるからな。今の心境?いい気分だよ!どんなプロジェクトだって完成したらホッと息がつけるだろう。でもこのアルバムが実際リリースされてリスナーまでちゃんと届くまで実感はわかないと思う。時間も苦労もかかった作品だけど、実際聴いてくれる人がいないと意味のない事だからね。 もともと最初はサイケデリックなロックアルバムにしたいと思っていたんだ。自分が好きなプログロック、ジェントル・ジャイアントやCANなどから受けた影響は大きい。このアルバムを聴いてそれが分かるかどうかは分からないけど。とにかくミニマルなアプローチをかけたアルバムを目指していた。多様な音のパレットから選びたいとは思わなかった、と言えば分かるかな。全体的に統一されたサウンドを創りだすのは前から目指していた事なんだ。 そうだね、これからも彼らとコラボはしていきたいと思っている。特にサンダーキャットとは兄弟のような仲だから。彼とは音楽の趣味から制作への姿勢までピッタリ息があうし、1番音楽制作で刺激を与えてくれるパートナーだ。2人ともドラゴンボールファンだしね(笑)。俺が知らなかった音楽も彼からいろいり教えてもらったよ。この前はスティーリー・ダンを聴かされて、ビックリするくらいよかった。ずっとカントリーミュージックだとばかり思ってたからさ。
このアルバムに取り組んでいた時はニキからもいろいろ新しい音楽を教えてもらって勉強になった。音楽って聴かせる人やその環境や空気によって全然違う風に聴こえるだろう?彼女からは、いろいろハッとされるような音楽をもらったよ。とても刺激的だった。 トムとは、もともと俺が彼のトラックをリミックスしたのがきっかけで知り合えたんだ。その後で彼が日本をツアーしていた時に楽屋で挨拶して、そこからプライベートでも交流するようになって。とにかくいい人だよ、トムは。彼は実力のあるビッグなスターだけど、俺は相手がどんなに有名だろうと、うわついたり態度を変えたりしない。俺にとって1番大事なのは音楽だけだから。だから彼も俺の事を気に入ってくれたんだと思う。彼のトレードマークや通常のやり方とは別の、この音楽に合わせて歌ってほしかったんだ。
エリカとも同じで、彼女が歌っている「See Thru To You」の最後のハーモニーコードの部分は俺のアイデアなんだ。普段彼女からはあまり聴くことのない歌い方だと思わない?彼女との作業はとてもよかった。言うまでもなくすごい才能を持ったアーティストで、なにより印象的なのがビートの中の自分の立場をよく把握している事なんだ。彼女独得のスタイルが出来上がっているから、そのままでもうすでに完璧なんだ。こっちがあれこれ指示を出したり、音を編集しなくてもバランスのとれた歌い方を分かっている。数年前に亡くなった母親を思わせる人だ。彼女から感じるエネルギーはとても重みのあるものなんだ。 (笑)ああ!まさにそんな感じだったね! アルバムのタイトルとそれぞれの曲名には全部意味があるんだけど、ほとんどは当時の俺の心境を物語っている言葉なんだ。アルバムを制作していた頃は悩み事とか、いろいろあって頭がおかしくなりそうだった。そんな時に「静けさが訪れるまで」と呪文のように心のなかで何度も繰り返すと落ちつくんだ。それ以外にも、「静けさが訪れるまで音楽を続けよう、静けさが訪れるまで自分自身を見つけよう」とか、いろんなシチュエーションの中で頭の中でポッと浮かんだフレーズをそのままタイトルにした。 あのストーリーの説明はしちゃいけない事になっているんだ(笑)。コンテンポラリースタイルのストーリーで、解釈もいろいろできるんだけど。ショートフィルムと呼ばれてるけど、実はあれでミュージックビデオなんだよな。アルバムリリースに合わせてもう1本出そうかと思ってる。コンセプトは全部カリールのアイデアだったんだ。俺は彼の大ファンだから、彼のやりたいように任せた。 ライブに関してはまだ何にも考えてないよ(笑)でも、アルバムをそのままかけて終わり、なんてスタイルには絶対ならないさ!そんなんだったらみんな家で聴いてればいいだろう。どんな形であれ、必ず盛り上がるパーティーになるぜ。 何年もの間、サポートと応援を本当にありがとう!日本に行ったらまた盛り上がろうぜ!
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