Interview:櫻井希巳江
状況はいつも変化しているから、その時々で僕が強く感じる音楽を発信していきたいと思っているよ。
ーー音楽的なバックグラウンドを教えてもらえますか?
子どもの頃にいろいろな音楽を聴いてきて、青年期はシンセの音が満載のピーファンクを。R&Bやヒップホップはもう少し大きくなってから聴いていたんだ。高校生になってシカゴハウスをラジオで聴きクラブに行って踊っり始めたことがDJになった最終的なきっかけだね。アシッドハウスを取り入れた現在のスタイルになったのは、90年代半ばにDance Maniaでレコードを買い始めて、フランスのディスコレーベルの音を聴くようになったことが大きいね。ほかにも、クラシックとジャズの作曲を学び、ピアノのレッスンも受けたり、シカゴのGroove Distributionというディストリビューターで3年間働たりもした。とくにGroove Distributionでは幅広い電子音楽と出会い、僕自身の音楽に対する視野を広げることができたんだ。
――あなたが運営する2つのレーベル、Machining DreamsとSynapsis Recordsについて聞きかせてください。
はじめに友人のInbum Choと一緒に立ち上げたのがSynapsis Recordsだよ。僕がレーベルのA&R(アーティスト・アンド・レパートリー/アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作の担当者)を務めた。この立ち上げが僕たちやローカルアーティストの楽曲の販路開拓へと繋がったんだ。それから実験的だったレーベルがダンスミュージックとして注目されるようにまで進化したんだよ。最近のリリースは僕とデンマークのアーティストRev-S from Denmarkとの共作が多いよ。
Machining Dreamsは2010年に立ち上げたレーベルで、ホワイトレーベルのアートプロジェクトなんだ。僕の個人的なやり方で僕の音を発信していき、もともと知り合いで一緒に仕事したいと思った人たちと活動している。
僕が初めてレコードを制作した頃は、ちょうどデジタルブームが起きていた。僕はそんな時だからこそ、レコードを売ることにチャレンジすべきだと思いつき、成功することができたんだ。Synapsis Recordsはユニークな作品を、Machining Dreamsはホワイトレーベルな方向性でやっていくつもりだけど状況はいつも変化しているから、その時々で僕が強く感じる音楽を発信していきたいと思っているよ。
――トラックメイキングにはどんな機材や楽器を使っていますか?
レコーディングにはReasonとAbletonのソフトを使っている。Abletonは最近使い始めたんだけど、アレンジ機能が素晴らしいね。ハードウェアはMPC-1000、microKorg、Kaoss pad、Volcas (Keys、Bass、Beats)、そしてEA-1を使っている。僕は幅広い音をこのセットアップから作ることができるけど、これらの機材でなかったら、もっとたくさんの楽器が必要になっているだろうね。
――日本ではシカゴ発のアンダーグラウンドシーンの音楽、Frankie Knucklesから、Larry Hard、Marshal Jefferson、Derrick Carter、Green Velvet、Sneak、Cajmareといったアーティストが人気で、多くの日本人がシカゴの音楽シーンに高い関心がありますが、現在のシカゴのシーンはどうですか?
アンダーグラウンドなシーンは健在だけれど、名前を挙げたアーティストたちは、Derrick Carter以外、あまりシカゴでプレイしないんだ。シカゴはとても音楽的な都市だけど、さまざまなタイプ、ジャンルの音が好きな人たちがいる。南シカゴのDJのあいだではディスコが最も人気だし、北の方では世界的に流行っている新しい電子音楽が好まれている。ほかにもジュークとフットワーキングも人気だね。(シカゴゲットーハウスの進化・発展系であり、超重低音でテクノ、ヒップホップ、ベース・ミュージックなどから影響を受けた、近年急速に広がりつつある音)定期的に開催されているパーティーでは、コマーシャルな音が主流だったりする。もし一度シカゴを訪れる機会があるなら、あなたの好きな音が絶対に見つかるはずだよ。
――日本人で好きなアーティストはいますか?
面識があるのは、Takeshi Kouzuki、Yasuo Sato、Rondenion、Imugem Orihasam、DJ Mitsu the Beats、Ken Ishii、Takenawa、DJ Kawasakiだよ。
――あなたがfacebookページに記した「Art + Philosophy + Music = Records!」は本当にカッコいいですね。あなたにとって楽曲制作の原動力は何ですか?
僕のレコード制作においての原動力はシンプルなんだ。僕が何か感じて表現したいものを楽曲として発表し、それを聴いた人たちに僕自身を音の中から感じてほしい。サウンドとグルーヴの中に人間の知力を加え、芸術作品として受け継がれるような作品を残し、将来音楽愛好家になるだろう若い世代に僕の作品を聴いてもらえたら嬉しいよ。
ーー音楽的なバックグラウンドを教えてもらえますか?
子どもの頃にいろいろな音楽を聴いてきて、青年期はシンセの音が満載のピーファンクを。R&Bやヒップホップはもう少し大きくなってから聴いていたんだ。高校生になってシカゴハウスをラジオで聴きクラブに行って踊っり始めたことがDJになった最終的なきっかけだね。アシッドハウスを取り入れた現在のスタイルになったのは、90年代半ばにDance Maniaでレコードを買い始めて、フランスのディスコレーベルの音を聴くようになったことが大きいね。ほかにも、クラシックとジャズの作曲を学び、ピアノのレッスンも受けたり、シカゴのGroove Distributionというディストリビューターで3年間働たりもした。とくにGroove Distributionでは幅広い電子音楽と出会い、僕自身の音楽に対する視野を広げることができたんだ。
――あなたが運営する2つのレーベル、Machining DreamsとSynapsis Recordsについて聞きかせてください。
はじめに友人のInbum Choと一緒に立ち上げたのがSynapsis Recordsだよ。僕がレーベルのA&R(アーティスト・アンド・レパートリー/アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作の担当者)を務めた。この立ち上げが僕たちやローカルアーティストの楽曲の販路開拓へと繋がったんだ。それから実験的だったレーベルがダンスミュージックとして注目されるようにまで進化したんだよ。最近のリリースは僕とデンマークのアーティストRev-S from Denmarkとの共作が多いよ。
Machining Dreamsは2010年に立ち上げたレーベルで、ホワイトレーベルのアートプロジェクトなんだ。僕の個人的なやり方で僕の音を発信していき、もともと知り合いで一緒に仕事したいと思った人たちと活動している。
僕が初めてレコードを制作した頃は、ちょうどデジタルブームが起きていた。僕はそんな時だからこそ、レコードを売ることにチャレンジすべきだと思いつき、成功することができたんだ。Synapsis Recordsはユニークな作品を、Machining Dreamsはホワイトレーベルな方向性でやっていくつもりだけど状況はいつも変化しているから、その時々で僕が強く感じる音楽を発信していきたいと思っているよ。
――トラックメイキングにはどんな機材や楽器を使っていますか?
レコーディングにはReasonとAbletonのソフトを使っている。Abletonは最近使い始めたんだけど、アレンジ機能が素晴らしいね。ハードウェアはMPC-1000、microKorg、Kaoss pad、Volcas (Keys、Bass、Beats)、そしてEA-1を使っている。僕は幅広い音をこのセットアップから作ることができるけど、これらの機材でなかったら、もっとたくさんの楽器が必要になっているだろうね。
――日本ではシカゴ発のアンダーグラウンドシーンの音楽、Frankie Knucklesから、Larry Hard、Marshal Jefferson、Derrick Carter、Green Velvet、Sneak、Cajmareといったアーティストが人気で、多くの日本人がシカゴの音楽シーンに高い関心がありますが、現在のシカゴのシーンはどうですか?
アンダーグラウンドなシーンは健在だけれど、名前を挙げたアーティストたちは、Derrick Carter以外、あまりシカゴでプレイしないんだ。シカゴはとても音楽的な都市だけど、さまざまなタイプ、ジャンルの音が好きな人たちがいる。南シカゴのDJのあいだではディスコが最も人気だし、北の方では世界的に流行っている新しい電子音楽が好まれている。ほかにもジュークとフットワーキングも人気だね。(シカゴゲットーハウスの進化・発展系であり、超重低音でテクノ、ヒップホップ、ベース・ミュージックなどから影響を受けた、近年急速に広がりつつある音)定期的に開催されているパーティーでは、コマーシャルな音が主流だったりする。もし一度シカゴを訪れる機会があるなら、あなたの好きな音が絶対に見つかるはずだよ。
――日本人で好きなアーティストはいますか?
面識があるのは、Takeshi Kouzuki、Yasuo Sato、Rondenion、Imugem Orihasam、DJ Mitsu the Beats、Ken Ishii、Takenawa、DJ Kawasakiだよ。
――あなたがfacebookページに記した「Art + Philosophy + Music = Records!」は本当にカッコいいですね。あなたにとって楽曲制作の原動力は何ですか?
僕のレコード制作においての原動力はシンプルなんだ。僕が何か感じて表現したいものを楽曲として発表し、それを聴いた人たちに僕自身を音の中から感じてほしい。サウンドとグルーヴの中に人間の知力を加え、芸術作品として受け継がれるような作品を残し、将来音楽愛好家になるだろう若い世代に僕の作品を聴いてもらえたら嬉しいよ。