INTERVIEWS
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TOM STEPHAN

まず最初は勉強しに行って6ヶ月で帰る予定だったんだけど、ロンドンという街がすごく好きになって、たくさんの人たちや音楽に出会って、そのまま16年間居座っているような感じだね。 プロとしての初めてのプレイはロンドンだね。ぼくはニューヨークハウスが好きなんだけど、実際ロンドンでニューヨークハウスをプレイしている人はほとんどいなくて、自分で聴きたかったのもそうだけど、ロンドンで試してみたかったんだ。
間違いなく影響を受けたのは「Sound Factory」だね。その当時はJunior Vasquezがプレイしてたんだ。その前にもレイヴにもいろいろ行っていたんだけど、JuniorのSound Factoryでのプレイを聴いて、とてもインスパイアされたんだ。
何らかの形でそれを再現しようとは思っているんだけど、そのまま再現するのは不可能だろうね。Juniorから学んだことはとても多いよ。誰しもがそうだと思うんだけど、初めてクラブに行ったときはものすごく衝撃を受けるよね。そのときのインパクトがすごく残っていて、そういった衝撃を、少しでもいろんな人に伝えることができたらなと思うんだ。 とてもいい状態だよ。過去2年間エレクトロハウスがすごい盛り上がっていて、とくに東のはじのほうの、倉庫でやっているようなアンダーグラウンドなパーティーが盛り上がっているよ。
もちろん東京のクラブの話はよく耳にするよ。とくにageHa、WOMB、Space Lab Yellowの話は聴くね。先週末プレイしたageHaのパーティーも今までプレイした中でベストに入るパーティーだったよ。
間違いなくイタリアだろうね。すごく強いクラブシーンがあって、しかもとてもいいクラブがたくさんあるんだ。 ぼくも人から聞いた話なんだけど、イタリア人はあまり英語をしゃべらないので、ヒップホップをあんまり理解できないんじゃないかって聞いたことがあるよ。その反面イギリスでは、若い人たちがダンスミュージックというかハウスミュージックに傾倒していなくて、イギリスでは昔からダンスミュージックはポピュラーだったけど、若い人たちの中では「親がやったのと同じことをやりたくない」って心の中で思ってるみたいで。今の若い子はハウスミュージックよりもロックとか違った音楽に傾倒していて、もう少し時間が経つと時代が入れ替わって、ハウスミュージックが盛り上がっていくのかもね。イタリアに関しては、若い人たちがクラブにどんどん出歩いていて、クラウドがみんな若いんだ。とてもエネルギーがあっておもしろいよ。
ポルトガルでDanny Tenegriaがプレイしているパーティーに遊びに行ったんだけど、車でガソリンスタンドに寄ったとき、看板に「SUPERCHAMBO」って書いてあって。それをそのまま使っているんだ。「CHAMBO」っていう言葉の響きが好きで。例えばみんな「ROLLING STONES」の曲を聴くときに「転がる石」を頭では想像しないように、「SUPERCHAMBO」っていう言葉を聞いたときに、僕のハウスミュージックをイメージしてもらえるようになったらなって思うんだ。 今自分自身のレーベル「CHAMBO MUNDO」から「LET'S GO CHAMBO」っていう2枚組みのミックスCDを出したばかりで、そのプロモーションツアーをやっているところなんだ。ちょうどアメリカでの3週間のツアーを終えて、今回東京に来て、そのあとシンガポール、上海に流れて、オーストラリアに行って、3月の「Winter Music Conference」に向かうんだ。
「LET'S GO CHAMBO」。
Thank you.
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