最新のサイケデリックトランスからテクノを中心としたアーティストを招聘する同フェスティバルは、音楽だけでなく、世界のトップフェスティバルで活躍する映像、照明、空間演出のチームたちが共演することで知られている。
今年もCylon、GROOVEBOX、TSUYOSHI SUZUKI、Blair、Daijiro、DISC JUNKYらなど、トップレベルのDJ、ライブアーティストの出演が決定。しかし、昨年に続き、国外からAce venturaとLiquid soulの出演が決まっていたが、ビザの取得が困難と判断されたため、来日がキャンセルとなった。
昨年は来日キャンセルも重なり開催中止となったが、今年は開催まで残り1週間を切り、 準備も順調に整ってきている。本記事では、開催間近に迫った「SUNSHINE FESTIVAL」に向けて、出演者のCYLONとTsuyoshi Suzukiのインタビューをお届け。国内外で活躍し、これまで幾度も日本屈指のトランス・フェス「SUNSHINE FESTIVAL」に出演をしてきた両者に、活動歴やフェスティバルの魅力を聞いてみた。
Interview: CYLON
1.自己紹介をお願いします。
2011年から現在に至るまで"CYLON"名義でPsychedelic Tranceアーティスト/プロデューサーとして活動しております。以前は"Naminji"名義で同じくPsyTranceアーティストとして活動していた時期もありましたが、元々はロックバンドでの活動をギタリストやコンポーザーとして10代の頃から開始し、その後長きに渡りソウルやファンクなどのブラックミュージック系のバンドを経験して参りました。好きな食べ物はパスタ・カレー・ラーメンなどのお子ちゃま飯(笑)、苦手なものは昆虫全般(苦笑)。あ、あと、子供の頃からパンダが大好きでインスタでもパンダ系のアカウントを幾つかフォローして動画を眺めては心を落ち着かせてます(笑)。
2.作風やコンセプトを教えてください。
ベーシックな部分としてはフルオンPsyTranceなのですが、我々のシーンの音楽に足りないと感じていた部分、つまりブラックミュージックの影響を色濃く自身の楽曲に落とし込んでいきたいと考えてきました。そもそもクラシック音楽や純粋な民族音楽以外の殆どのコンテンポラリー・ミュージックは、ロックでもポップスであっても更にR&Bやヒップホップなどは勿論のこと、「◯◯◯音楽 meets ブラックミュージック 」であるという文脈を理解した上で、黒くて太いグルーヴを楽曲に練り込んできました。それは自分の曲達の中に単純に黒人音楽に使用される楽器音などをアレンジしてゆくという意味ではありませんが、ハウスやテクノをルーツとして持つ我々のダンスミュージックを奏でる上でこれを理解するということは非常に重要であると考えております。
上記のような作風を持った楽曲を世界中の皆様にお届けして踊ってもらうことにより、心の平和と隣人を愛し大切にする精神性を取り戻して貰えると嬉しいです。
3.影響を受けたアーティストは?
Jimi HendrixやJimmy Page、Janis JoplinやCarlos Santanaなど過去の偉大なミュージシャンであったり、その当時から活躍するバンドに対する尊敬の念は今でも絶えません。他ならぬ、James BrownやP-Funkの面々、Sly and the Family StoneやWarなど黒人音楽の諸先輩達の音楽的エキスが私CYLONの血や肉を形成していることは特筆すべきことと思います。90年代のネオ・ソウルたるD'AngeloやErykah Baduなどは未だに夜な夜な聴いては癒されています(笑)。PsyTranceをはじめ過去に影響を受けたジャンルとしてのエレクトロニック・ダンスミュージックはHouseやTechno、Drum 'n' Bassと枚挙にいとまが無いですが、一人一人のアーティストを挙げるとキリがございませんので今回は割愛させていただきます(笑)。
4.インスピレーションの源は?
人生の3分の2以上を"音楽"というメガネを通して世の中で起きている全ての出来事を見つめてきました。その上で人間が営む事柄… 政治であっても経済活動であっても、個人的な人間同士の触れ合いでも気付きやインスピレーションを得る事象は何処にでも転がっていて、それを科学的な根拠を前提として自分の中に取り入れるよう心がけています。これもやはり一つに絞るのは難しいですね(笑)。
5.初めてレイブに参加した年と感想を教えてください。
出身が北海道の札幌であったりバンド活動や地元でのイベント主催を頻繁に行なっていたこともあり、キチンとした形で初めてレイヴに遊びに行ったのは上京した年の2007年頃だったと思います。それまでは日本や海外で開催されていたフェスティバルやパーティーの様子を伺うためその頃販売されていたDVD等の映像を自宅で楽しむヲタク・レイヴァーな感じでしたので、良い意味でも悪い意味でも洗礼を受けた印象でした(笑)。その上京当時大変お世話になっていた渋谷のQuintrixのKeiさんには「あ~、せっかく東京に移住してきたのにトランスのブームは終わっちゃいましたね~(笑)。」とか言われてましたので(笑)。
6.今までで一番思い出に残っているフェスティバルやパーティーは?
もちろん<SUNSHINE FESTIVAL>です(笑笑)!実は「SUNSHINE FESTIVAL」のオーガナイザーであるトッシーが2014年に南アフリカ共和国で開催した<My Little Sunshine - Cape Town>というのがありまして。彼が春と秋におおばキャンプ村でシークレットで開催していた「SUNSHINE FESTIVAL」の前身となるいわゆる"シャンシャン"のケープタウン版も強く印象に残っています。決して規模が大きい訳ではなかったのですが彼の持つグローバルな視点と家族愛が結合した瞬間を体験できました。規模の大きい海外フェスティバルだと<Boom Festival>や<O.Z.O.R.A. Festival>のメインステージでプレイさせて頂く機会がありましたが、やはり美しいトランス・シーンを育んできた南アフリカで2015年<Origin Festival>でプレイし過ごした時間は特別で貴重でした。ラストを飾るサプライズゲストであったProtocultureのオールドセットには本当に涙しました。2024年1月、再びそこでパフォーマンス出来ることが今から待ちきれません。
7.「SUNSHINE FESTIVAL」への初参加年と秘話やエピソードを教えてください。
2013年の初回から毎年プレイさせて頂いていることに感謝致します!
繰り返しになりますがオーガナイザーであるトッシーのグローバルなパーティー感を実現すべく御来場者数の増加に合わせると共に、「SUNSHINE FESTIVAL」の真骨頂と言えるデコやVJによる国内では唯一無二の空間作りの更なるアップグレードに向け開催地を変遷させてきた本フェスティバルです。その選定にあたっては並々ならぬ彼及び「SUNSHINE FESTIVAL」ファミリーの行動力と努力が詰まっています。そんな中「あ!CYLONがエントランスでスタッフとして働いてるぞ(笑)!」とお客様から言われてたことも良い思い出です。もちろん今年も時間帯によってはエントランスでお待ち申し上げております(笑)。
8.活動歴を振り返って現在はどのような地点にいると感じますか?
まだまだスタート地点と思いながら謙虚に精進して参る所存でございます。10年前のCYLONを聴き返しても、バンド時代の楽曲を聴き直してもいつも思うことがあります。自分の音楽に対する姿勢や表現方法は良くも悪くも変わらないのだと。CYLONとして、一人のミュージシャンとして自ら進むべき方向性は前述の通り揺るぎないものがあります。理想とする最終地点に到達するまで数々のチェックポイントを通過しながら音楽的精度を高めていくための手段としての表現方法はたくさんの選択肢があるに越したことはありません。変遷というよりはその方法や考え方をより多く身につけ、自分が表現すべき課題を音楽という芸術に如何にして昇華していくかだと感じてます。
9.今後チャレンジしていきたいことは?
CYLONプロジェクトを始動した当初から作曲や演奏活動を通して数多くの経験を経て得た知識により、若い頃のような気負いは全くと言って良いほど無くなりました。その分、余裕を持った精神状態で新しいことに挑む準備が出来ています。ここではまだ発表できませんが、今後の活動に注視してもらえると嬉しいです。
10.ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「SUNSHINE FESTIVAL」による心のこもった会場作りと空間演出に度肝を抜かれてください!今回も笑顔溢れるギャザリングで皆様のお越しをお待ち申し上げております!自身としてはCYLON名義、UKのアーティストJourneyOMとのデュオ"KEEWL"名義、そしてヨーロッパ在住アーティスト達とのコラボレーションと、数曲のリリースも控えておりますので情報解禁までしばしお待ちを!! See your faces on the dance floor!!!
Interview: Tsuyoshi Suzuki
1.自己紹介をお願いします。
2.作風やコンセプトを教えてください。
3.影響を受けたアーティストは?
4.インスピレーションの源は?
5.初めてレイブに参加した年と感想を教えてください。
6.今までで一番思い出に残っているフェスティバルやパーティーは?
7.「SUNSHINE FESTIVAL」への初参加年と秘話やエピソードを教えてください。
わりと最近ですがコロナ前の2016年かな?印象については、皆んなが楽しんでいてホーミーな雰囲気が印象に残っており、大好きなフェスティバルの一つです。
8.活動歴を振り返って現在はどのような地点にいると感じますか?
9.今後チャレンジしていきたいことは?
10.ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
期待していてください!今年の「SUNSHINE FESTIVAL」、絶対良いものになります!
「SUNSHINE FESTIVAL2023」公式サイト
https://sunshinefestival.jp
■SUNSHINE FESTIVAL 2023
日程:2023/09/16(sat)- 09/18(mon,祝)
時間:Gate Open:09/16(sat)-14:00
Music Start:09/16(sat)-16:00
Music Stop:09/18(mon)-15:00
開催場所:新潟・苗場グリーンランド
チケット:Early bird ticet : 早割り券 ¥12,000- (SOLDOUT)
Advance ticket : 前売り券 ¥15,000- (1000枚限定)
Special Offer ticket:特典付きチケット ¥ 17,000(限定50枚)
Day ticket : 当日券 ¥20,000-
PARKING FEE(Cash payment at the entrance on the day:
¥2,000/車、バイク一台 1car or motorcycle
¥5,000/キャンピングカー 一台 1camping car
ラインナップ:
Domestic Live Act :
Cylon [ BrackFlys ]
GROOVEBOX [ Grasshopper Recs / Reversible Recs ]
Special Guest DJ:
TSUYOSHI SUZUKI [ MATSURI DIGITAL ]
Jamiest & Blair [ Playground, KR ]
DJ Zigg[ LR ]
Daroom[ MA]
Domestic DJ:
ABURA [ 99 FLAGS ]
AJ [ Ligaya / COT ]
AYUMI [Unshelter]
Daijiro [ Digital Block ]
DISC JUNKY [ Grasshopper Records ]
EMIRI[ Zenon Records / LIBERO ]
HATTA [ Grasshopper Records ]
HANABI [ Mosaico Records / M2B]
HASHI [ SUNSHINE FESTIVAL]
HISA [ Blacklite Records / DMT Entertainment / Good Vibes ]
i-460 [ Transcape records ]
KAZU-P [ Like a home party / NATURAL MOVEMENT / 0=zero production ]
KANKEEY [ 天竺/ 阿羅漢 -ARAKAN- /Electro Armor ]
KENTA [ Agartha / Good Vibes ]
LAZZZY [ Transubtil recs / 0=zero production / onosim ]
MASAKI [ LOOP ]
RYOKAN [ OOOD / Iboga Records ]
RYOOKY [ Digital Shaman recs / 0=zero production / Meeting point festival ]
Ryu-Guu [ Sunflowers of Today / PSY-ZEN-SEN / BAKU ]
YUMII [ Merkaba Music ]
YOHEI [ 24/7 Records ]
And more…
チケット購入はこちら
https://sunshinefestival2023.peatix.com/