先月2月23日に発売された「KORG KAOSSILATOR PRO+」。指でタッチパッドをなぞったり、叩いたりして、誰でもメロディーを演奏したり、ループレコーディングしたりとKORGを代表する発明的なシンセサイザーだ。2010年に発売され人気を博した「KORG KAOSSILATOR PRO」のグレードアップモデルとして発売された「KORG KAOSSILATOR PRO+」を触らせてもらった。
まず、この「KORG KAOSSILATOR PRO+」と「KORG KAOSSILATOR PRO」は、どの部分がアップグレードされたのか?1番は、搭載されたサウンドプログラムの量が200種から250種にボリュームアップしていること。そして、ドラムサウンドが重点的に強化されているので、「KORG KAOSSILATOR PRO+」1台でヒップホップやハウス、テクノ、ダブステップ、ニューディスコ、エレクトロ、レゲトン、ドラムンベースといったダンスミュージックからロックやボサノバなど、世界のあらゆるジャンルの音楽を演奏できるようになった。
オススメしたいポイントを細かく書けばきりがない。ただ「KORG KAOSSILATOR PRO+」に限らず、「KORG KAOSSILATOR」シリーズのいいところは、「直感的」音楽が奏でられる、ループが作れるということだろう。音楽を作くることは、想像以上に地味な作業なので、いざ出したい音が作れなかったり、展開が作れなかったりと、早々に挫折しそうになる。しかし、「KORG KAOSSILATOR PRO+」には、現在の音楽シーンの流れを汲んだサウンドが搭載されているので、自分でも、好きなアーティストのあの音が出せたり、スケール/キー設定機能のおかげで、全く楽器を触ったことのない人でも曲にマッチした演奏ができたりと、まず、音を出す、奏でるという、楽しさを体験できるはずだ。実際に私も説明書を見ながら1時間くらいでそれっぽいループを組むことができて嬉しかった。ただ、けっしてビギナー向けの機材ではなく、愛用しているプロも多いので、非常に使い回しの効く機材だということが嬉しい。この楽しさは、触ってみなければ分からない。
Text:yanma (clubberia)
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