ジェシー・オズボーン・ランティエの提唱する常軌を逸したこの研究プロセスとも言うべきプロジェクトはダンス・ミュージックとコンセプチュアル・エレクトロニクスの持つ切迫感を取り入れ、その文法を分解し、彼なりに表現す（演じ）る。特定の音楽的ジャンルのエチケットには一切従わず、雰囲気・予想・技術の衝突を生み出すため多様な制作方法を探求している。
「Unalloyed, Unlicensed, All Night! 」はパリでのライブの僅か2時間前に録音された。その目的はオーディエンスのレスポンスを意図的に生成し、音響によって身体を刺激することである。そのために彼はEDM、ビッグ・ルーム・ハウス、トランス、インターネット上の音源制作チュートリアルにおける機械的なコールアンドレスポンスという所定の手段を利用している。この特異な制作過程と時間の制限が相まってどういった作品が完成するかは全く以て予測不可能である。雑多に並んだ記号たちは歪んだゴーストへ変換される。これにより予期せぬ反応はダンスフロア、即ちリスナーのいる空間にも現れるようになるのである。
【トラックリスト】
a1. / 1. blackwell dynonetics
a2. / 2. the zika slam
b1. / 3. integrated sensor is structure
b2 / 4. lick and a promise
