世界中の音楽フリークスを魅了する、Yoshinori Hayashiが、不条理と対峙し、乗り越える為の思考や行動、ユーモア、他者に対する興味や関心、そして愛する89年-93年のクラブミュージックからインスピレーションを得た、セカンドアルバム「Pulse Of Defiance」を2021年4月9日にノルウェーの老舗レーベル<Smalltown Supersound>からリリース。
アルバム前半は、Hayashi氏本人のバックグラウンドがそうさせるのか、落ち着いた楽曲に所々トリッキーなドラムとピアノの旋律などが絡み合ったアンビエント、スロービートで完全に意識を持ってかれたと思いきや、4曲目からはビートが始まり、デトロイティッシュなハウスサウンドからUKレイブサウンドの高揚感があるDJツールなトラックが続き、クラシカルなジャングルやブレイクビーツといった終盤に畳み掛ける内容。
単なるフォロワーじゃなく、そこにはユーモアがあり、オマージュといった感じは一切感じられない。特に終盤のトラックはまさにそう感じる。ジャンルと大陸を横断し、ここ日本で消化した、オールドスクールのアップデートを表現させた改心作。
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