ロシアのサンクトペテルブルクで育ち、近年はベルリンを拠点に活動する電子音楽家、Aleksandra ZakharenkoのプロジェクトPerilaのデビューアルバムが北欧の名門レーベル・Smalltown Supersoundからリリース。アルバムを通して深く呪術的、そして儚さも兼ね備えた幻想的/神秘的なアンビエント観が表現されており、聴くものを深く陶酔させてくれる。ベルリン・コミュニティ・ラジオでも活躍している彼女は、フィールド・レコーディングや電子音響の研究を定期的に行っており、今作ではパンデミックの際に痛感した「時間」の概念からインスピレーションを得たとのこと。フランスの田舎の村で山に囲まれ、インターネットもなく、一人でレコーディングを行い、人々が音楽や感情をどのように身体で感じ、音がそれをどのように解放するのかを探ることを目的として制作された。普段は気に留めないような日常の音が増幅されるこの作品、彼女自身が「自己への没入体験」であると称しており、ぜひ大音量でジックリと聴きこんでもらいたい。(Norihiko Kawai)
Tracklist:
1. Air Like Velvet
2. Time Date
3. You Disappear You Find Yourself Again
4. Untilted
5. Blanket
6. Memories of Grass
7. Enchiz
8. Backyard Echo
9. Vaxxine
10. Cradle
11. Fallin Into Space
MUSIC