MINIMUM/MAXIMUM

17年ぶりとなったアルバム『ツール・ド・フランス』に併せて行われたワールド・ツアーの模様をワルシャワ、ロンドン、サン・フランシスコなど世界各国からパッチワーク状態で再現した2CDライヴ盤（「ツール・ド?」がパリで、「アウトバーン」がベルリン、東京は「デンタク」）。無邪気な観客の声援もさることながら予想以上にライヴ感が重視され、お望みのクラフトワークをお見せしましょうという感じか。「T.E.E.」や「ナンバーズ」もだいぶ変形しているけど、スピード・トリップの決定版だった「アウトバーン」はまったく別の曲に。なお、ドイツ語ヴァージョンと英語ヴァージョンの2種類があり、収録場所や曲も微妙に異なる。文／三田格