9月30日、10月1日に東京・京浜島でフェスティバル「鉄工島 FES~鉄工所の島 = 京浜島で始まる創造祭」が開催される。
会場となる京浜島は羽田空港近くにあり、住民が一人しかいない、面積1.03 km²の小さな人工島。かつては鉄工所の音や火でにぎわったこの島も、時代の移り変わりと、廃棄物処理場やリサイクルセンターの集まるエリアになりつつある。本フェスティバルは、京浜島のおかれた現況を逆手にとり、この島を、音楽、アート、映画やキャンプなど様々なカルチャーをミックさせ、もっと面白くできないか? という想いから企画。BUCKLE KOBOをはじめ、須田鉄工所、京浜島防災広場などで開催するに至った。
出演者は、石野卓球、七尾旅人、TRI4TH、サイコバブ(SAICOBAB)、明星/Akeboshi、F.I.B JOURNALなど。アート作品も展示され、なかでも注目なのは、漫画家・根本敬が会田誠のアドバイスのもと、約半年かけて制作した新ゲルニカの披露だ。この新ゲルニカの前にステージが組まれ、石野卓球や七尾旅人がパフォーマンスをする予定となっている。
本フェスティバルではクラウドファンディングも実施。支援者には前売りフリーパスのほかに、防災キャンプ体験などといった体験型の特典も用意されている。ファンディングは9月28日まで。
ニューヨークのSOHO、ロンドンのEAST END、北京の798地区のように、衰退した工場地帯をアーティストたちのクリエイティビティにより再活性し、世界中から観光客が集まる文化発信都市になった事例が世界にはあるだけに、この取組がどのような作用を働くか興味深いところだ。
■公式ホームページ
http://tekkojima.com
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