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レゲエ/ダブの偉大なる開拓者、Lee “Scratch” Perry追悼展が開催 写真展示、映像上映、DJイベントなど

 8月29日に享年85歳でこの世を去ったレゲエ/ダブの偉大なる開拓者Lee “Scratch” Perry。10月8日 (金) 〜10月10日 (日)の3日間、彼への追悼の意を込めて「LEE “SCRATCH” PERRY 特別追悼展 at KATA」が、LIQUIDROOM 2FのギャラリースペースKATAにて開催される。

 会場では、2006年にLIQUIDROOMにて行われた盟友Adrian Sherwood主催の来日公演にて、Lee “Scratch” Perry本人が描いた横幅6メートルを超える巨大壁画や、古くから親交のある菊地昇、石田昌隆、キシ・ヤマモトらによって撮影された貴重な写真、The Sea and Cakeのメンバーで、画家/コミック作家としても知られるArcher Prewittがデザインしたソフト・ビニール人形の販売や原画の展示、ライブ映像の上映が行われるそうだ。また併設のTimeOut Cafe & Dinerでは、8日 (金) と9日 (土) にDJイベントも行われる予定となっている。


Lee “Scratch” Perryの功績

 Lee “Scratch” Perryは1960年代から活動を続け、島国で生まれたレゲエミュージックに楽器音をミックス/エフェクト処理する “ダブ”というジャンルを確立したパイオニアで、レゲエという音楽を世界に知らしめることとなった。


 まだレゲエという言葉が生まれる前からキャリアをスタートさせた彼は、自身のバンド・Upsettersとともに、ジャマイカの音楽を世界に広め、ジャマイカを代表する伝説的なレゲエ・グループThe Congosや、Bob Marleyを中心としたジャマイカのレゲエバンドBob Marley & The Wailersなどのレコードをプロデュースし、様々な革新的名作を生んでいる。




 またレゲエ以外の分野でも多様なアーティスト/プロデューサーと積極的にコラボレーションし、イギリスのパンク・ロック・バンドThe Clashや米国の音楽ユニットBeastie Boysなど、数え切れないほど多くのミュージシャンたちに影響を与えた。


 2003年にはアルバム『Jamaican E. T.』がグラミー賞の「最優秀レゲエ・アルバム賞」を受賞。2011年には、「SWSX映画祭」でLee “Scratch” Perryを題材にしたドキュメンタリー映画が公開されている。2019年には、盟友エイドリアン・シャーウッドと再びタッグを組み、自らの本名を冠したアルバム『Rainford』と『Heavy Rain』をリリースし、精力的に活動を続けていた。




Lee “Scratch” Perryへの追悼の意を込めて

 音楽シーンの最先端に立ち、その後も流浪のパフォーマンス・アーティストとして、他に類を見ないほどの偉人であるLee “Scratch” Perry。彼に思いを馳せるべく、その偉大さ、功績を改めて強く感じる追悼展へ足を運んでみてはいかがだろうか。


「LEE “SCRATCH” PERRY 特別追悼展 at KATA」

日程:2021.10.8 (金) 〜 2021.10.10 (日)
OPEN:13:00/CLOSE:20:00
※最終日のみ18時 CLOSE
 
会場:KATA [LIQUIDROOM 2F]
入場料:無料
 
詳細はこちら
http://kata-gallery.net/schedule/leeperry_211008