現在数多くのナイトクラブを中心に使用されている「DJM-900NXS2」を前身としている本製品。あらゆる面から見直しがかけられ、大幅に進化した「DJM-A9」が2023年3月中旬に発売される。
「DJM-A9」では、プロフェッショナルからも評価を受けている「DJM-900NXS2」の音質から、さらなる向上が図られた。チャンネル入力部にはESS Technology社製の32bit高性能A/Dコンバーターを搭載することによって、あらゆるジャンルの音楽が心地よく聴こえる自然でリアリティーある音質を実現。MASTER出力部、BOOTH出力部にも同社製の32bit高性能D/Aコンバーターが採用されており、ブースでもオーディエンスと同じ高解像度で臨場感のある音をモニターしながらDJプレイができるという。
またEQ部には、ノブの間隔にゆとりを持たせることで、より快適に操作ができるように。「DJM-900NXS2」よりも高品位なチャンネルフェーダーとクロスフェーダーを採用されており、より滑らかで繊細なミックスとスクラッチ演奏が可能となった。SOUND COLOR FXには世界初のCENTER LOCKを搭載されており、ノブを回した際にセンター位置でロックされる特殊な機構により、ダイナミックかつ正確なエフェクトを加えることができるように進化した。
BEAT FXセクションも従来機種から大きく見直しをかけ、エフェクトの演奏体験を向上されている。的確にエフェクトの状態が把握できるカラーディスプレイを搭載し、X-PADを横一列に配置したことで、今まで以上に直感的なエフェクト操作を可能になる。さらに、ボタンでダイレクトにチャンネルが選択できるようになったので、目的のチャンネルに素早くエフェクトをかけることも可能に。新たに加わった3種類を含めて、全部で14種類のBEAT FXが内蔵される。
また昨今需要の高くなっているストリーミング配信中やDJ中のMCなどのマイクパフォーマンスを向上させるため、マイクセクションも大きく進化した。DJミキサーとしては初となるファンタム電源を搭載したことにより、コンデンサーマイクを本機と直接接続することができる。3種類のマイクエフェクトとREVERBを搭載し、組み合わせることで幅広い音声加工が可能になった点も大きな特徴だ。
PC／Macとの接続用のトップパネルには、それぞれUSB Type-BとType-C両方のUSB端子を二系統設けられている。さらに各チャンネルにアサイン可能なBluetooth(R)入力も搭載しており、モバイルデバイスで再生中の音源にDJM-A9上でEQ操作やエフェクト操作を加えるといった操作も可能になるという。
もちろん本機は、既存の「rekordbox」や「Serato DJ Pro」に加えて、各ソフトウェアのDVS機能にも対応している。
加えて、本機は業界初の音響エンジニア向けPRO DJ LINK管理アプリケーション「Stagehand」に対応。DJM-A9本体にはWi-Fi(R)が搭載されており、無線LANルーターと組み合わせることで、iPadとの無線接続が可能になる。これによって、DJM-A9のレベルメーターや操作情報などが手元のiPadで把握できるようになり、イベントでより精度の高い音響設定や迅速なトラブルシューティングをリモートでコントロールすることが可能になっている。
【DJM-A9】
希望小売価格： ￥385,000 (税込)
発売時期 ： 2023年3月中旬
公式サイト：https://bit.ly/3HVFTOD
【Stagehand】
アプリ名 ： Stagehand
アプリ価格 ： ￥3,200（税込）（６０日間フリートライアル）
発売時期 ： 近日公開予定
