Eddie C (Jiscomusic / Endless Flight / Sound Of Speed)
ハートの中にカナディアン・ロッキーマウンテンが詰まっているEddie Cは、人里離れたデトロイトとモントリオールの中間のサザン・オンタリオから世界に向けて卓越した作品を発表して、にわかに注目を集めるDJ/プロデューサー/ビートメーカーである。わずか数年のうちに"Jiscomusic""Karat""Flashback""Wolf Music""Endless Flight"そして棚に並ぶ前から売り切れるMoleの"7 inches of Love"などから作品の数々をリリース。作品はいずれもブギーでソウルフル。独自のEQセンスとディグセンスがあり、軽やかかつDJフレンドリーな楽曲の数々で、ここ日本でも愛好者が多い。あのTheo Parrishも彼の作品を自費で購入しプレイしているとのこと。またヴァイナルをこよなく愛しており、エクレクティックなDJスタイルで、前回初来日ツアー時には東京、名古屋の2都市に黒いディスコグルーヴをもたらした。自称「Ski Bum(スキー狂)」というほどスキーにのめり込んでいるらしい。
[インタビュー]
―トラックリストを教えていただけますか?
パーティーの一部分を録音したものを送ったからトラックリストはわからないんだ!
―このミックスはどこで録音したものですか?
フランクフルトの"M8 Club"で開催されたパーティー「Discocaine Meets Music Mind」で、共演者のAlexander Antonakisが録音したんだ。
―自身のトラックを収録している場合、解説をお願いします。
覚えていないけど、1、2曲はプレイしたんじゃないかな。
―このミックスのコンセプトなどがあれば教えてください。
僕はヴァイナルしかプレイしないんだけど、ツアーのときはいつもレコードを選ぶのがむずかしいね。持って行ける枚数が限られるからね。5週間で10~12のギグがあって、100枚くらいのレコードを持って行ったんだけど、新しい曲、古い曲、bpmが早い曲、遅い曲をバラエティー豊かにミックスできるようにトライしたんだ。
でも、ツアーに持って行くレコードはどれも自分にとってストロングなレコードでないといけないね。
DJ Harveyが自分のオーストラリアのツアーについて言った言葉が好きなんだけど、彼はこういっている。「多分、1回くらいはプレイするかなっていうレコードは持って行かないようにしているよ。どのレコードもいつもプレイするものじゃないといけないね」
―近況と最近の活動について教えてください。
"endless flight"からリリースするアルバムを作り終えたんだ。あとリミックスもいくつかやったね。
今(2月上旬)はヨーロッパのツアーを楽しんでいるところだよ。ちょうど今日はオフで妻とローマにいるんだ。明日はベルリンでギグで、カナダからベルリンに移住したたくさんの友達にも会えるから楽しみだね。
―アルバム内容について伺えますか?
11曲の新しい曲が収録されているんだけど、ほとんどの曲は最近作ったものなんだけど。6年前に作った曲なんかもあるんだけど、全体的に見ると自分がここ最近好きなテイストが盛り込まれた内容になっていて、とても満足しているよ。
―リリースレーベルの"endless flight"および"mule musiq"との出会いは?
覚えていないよ!
―今後の活動予定を教えてください。
バンフ(カナダ・アルバータ州)に数ヶ月スキーをしに行く予定だよ。
音楽面では「ポスト"7 inches of love"(※)」といえるような"common edit"というレーベルを始めたんだ。ファーストリリースは200枚のプライベートリリースで、自分のパーティーで配ったんだ。次の作品がもうすぐリリースされるんだけど、ワールドワイドにディストリビューションされるよ。デトロイトでプレスされた7インチなんだ。あと夏に向けてスタジオをアップグレードして、新しい曲も作らないと。楽しみにしていて!
(※7 inches of love=The Moleによるレーベル)