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Red Bull Thre3Style 北海道予選

6月2日から1ヶ月に渡り全国6都市で開催されたRed Bull Thre3Styleの地方予選もいよいよ大詰めを迎えた。最後の舞台となるのは札幌”a-life”。 6月28日、熾烈な戦いとなった北海道予選の火蓋が切って落とされた。
 
■Red Bull Thre3style hokkaido オフィシャルページ
http://p.tl/m1sa
  北海道予選にエントリーしたのは、DJ KAZUYA、DJ WHITEY JAP、DJ 9、ga-suuu、DJ Takuto、DJ KO→KI、DJ AK、DJ Alfortの8名。彼らが8月に名古屋"iD CAFE"で行われるJapan Finalへ出場する切符を争う事になる。
 
  トップバッターは、2011年の北海道代表であり、昨年はDJ KEIZIに連覇を阻まれていたDJ KAZUYA。ポップスからダンスホール、ヒップホップと序盤からジャンルの壁を越えていく。「もう一度このRed Bull Thre3Styleで返り咲いてみせるぜ」とオリジナルのダブプレートでメッセージを伝えると、その気持ちを表現するかのようにロック中心の選曲へ移行する。キューポイントを巧みに使用し細かなプレイが光った。
 

  2番手は、DJ WHITEY JAP。電話の会話を素材にスタートしミディコントローラーを受話器に見立て、顔の横でサンプラーの様にパッドを叩き会場を盛り上げた。Skrillexの楽曲に日本語ラップを乗せたり、またそれを2枚使いするなどユーモラスなプレイで会場を沸かせる。ルーティーンやスクラッチも積極的に取り込み、常に予想の付かないプレイでオーディエンスを惹きつけた。
 

  3番手はDJ 9。序盤はレゲエ、ダブがバッググラウンドに見て取れるヘビーなベースミュージックで攻める。Waterman「Olav Basoski」でフロアを盛り上げると、4つ打ち色を徐々に強めていく。ロングミックスを多用しDJプレイの1つの醍醐味である2曲をミックスし、その場で新しい曲を作り上げていくプレイを披露した。
 
  4番手はga-suuu。立ち上がりからLMFAO feat.Lil Jon「Shots」で会場をROCK。以降もEDM、ダブステップを中心にロングミックスを多用しながら、様々な楽曲をミックスしていく。終盤、Nirvana「Smells Like Teen Spirit」をビートロールで盛り上げてからLMFAOやRihannaIなどのパーティーアンセムで会場を盛り上げた。
 
  5番手は、DJ Takuto。Shingo西成「大阪UP」を「札幌UP」としてプレイし、会場に一体感を生む。オーソドックスなヒップホップを中心にプレイしていくが、手拍子を煽る音源やコール・アンド・レスポンスをしやすい楽曲を多く使用し、常にオーディエンスとの一体感を作り出していた。
 
  6番手は、KO→KI。序盤からGreen Dayなどのロックを中心にスタートダッシュを図ると、レゲエ、ヒップホップ、ポップスを矢継ぎ早にミックスしていく。EMINEMのMCにドラムンベースのビートを合わせたかと思えば、ビートダウンしたバラード系のトラックも違和感なくミックスしていく。常に2曲以上をプレイ流し、普段聴く音楽を別物として聴かせていた。
 
  7番手はAK。スムーズなミックスでリズミカルに曲を変えていく中で、前後の歌詞の内容を関連付け、選曲に意味付けをするキメの細かいプレイを披露していく。LMFAO「Party Rock Anthem」を流したかと思えば、Rihanna「We Found Love」のメロディーをキューポイントでミックスし、さらに再び「Party Rock Anthem」に戻すなど、使い尽くされた楽曲でも新しい聴かせ方を披露した。
 

  8番手はDJ Alfort。開始して早々に機材トラブルで音が止まってしまうアクシデントが起こってしまったため、ブースを変えて再チャレンジするという事態に見舞われてしまったDJ Alfort。そのトラブルを微塵も感じさせない落ち着いた様子で再スタートする。序盤はヘビーなヒップを主体にゆっくりと土台を作る。2Pac「California Love」にオリジナルのダブプレートを乗せ会場を盛り上げると、Calvin HarrisやHavana BrownでBPMを一気に上げ、Nelly「Party People」で奇麗にフィニッシュを飾った。
 
  審査が終わり、MCから北海道予選のウィナーが発表された。Japan Finalへ駒を進めたのはDJ KAZUYA。その名が告げられたと同時に、力強く握った両手を高く上げ、ステージに上がる。MCからマイクを渡されたDJ KAZUYAは、「1番手ということでめちゃくちゃ緊張したし、ミスもあって真っ白になったけど、今日一緒に戦った他のDJの気持ちや、応援してくれたみんなの期待を背負って名古屋に行って来るんで、応援よろしくお願いします」と、流れる涙を拭いながらコメントした。

昨年の雪辱を果たし、再び北海道代表に返り咲くドラマティックな結果となった北海道予選。日本7都市の代表がこれで全て出そろった。次はいよいよ「NO.1 PARTY ROCK DJ」の座をかけたJAPAN FINALが8月4日に名古屋”iD CAFE'”で開催される。

 

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