REPORTS
バナーバナー

Expected -Extra/Ordinary-

 
「予期しない」「意外な」「突然の」驚きをテーマとした実験的音楽プロジェクト「Expected」が去る3月1日(日)、恵比寿”Liquidroom 2F KATA & Time Out Cafe”にて開催された。開催毎に新しいコンセプトを掲げる「Expected」。今回もすっかり定番となったオープン前の様子をKBJのユニークなMCを交えて紹介するUSTREAM配信が開始され、パーティーは幕を開けた。
 
 
”Time Out Cafe”のトップバッターを務めたのはNaka-G。彼最大の特徴であるフロアを引き込むエモーショナルなプレイとは相反した心地良いチルアウトで足を運んだ観客の心を掴んだ。続くMatsunamiの変名Eight-Bayは彼特有のアトモスフェリック且つ、幻想的な世界観を披露。そして今回のゲストであるakg+は妖艶且つ美しい容姿から連想されるサウンドを奏でつつも、聴く者全てに意外性と新たな発見を与え、そのプレイスタイルは「Expected」元来のコンセプトと完全にフィットした音空間を演出。また、”Time Out Cafe”で1番注目すべきDJブースの周辺に配置されたNestleafによるプランツ エキシビジョンは、洗練された雰囲気の中にも観る者の心に驚きと癒しを与え、他の追従を許さない独特の空間を演出していた。
 
 
そして扉を1枚開けた”KATA”で1番手に登場したのはDJ Endo。フロアを徐々にビルドアップさせる選曲で、メインアクトの1つGonnoとKo Umeharaによるスペシャルユニット 小土偶 にスイッチ。小土偶 のプレイスタイルは本家の土偶のスピリットと実験性を併せ持つ独自の選曲でフロア全体を完全に異世界へと誘っていた。そして、レジデントのEndo + Naka-G + Matsunaminiによる Decomposition & Reconstructは、ダンサブルな世界観を披露しフロアを見事にロック。その独自のスタイルにまた1つ磨きを掛けたと言える。ラストのKo Umeharaは流石のフロアコントロールを披露。独自の解釈で幅広い選曲ながらも踊る者の心を確実に掴むその魂溢れるプレイは、彼の人間性、そして音楽に対する考え方が見事にフィードバックされたものだった。さらに、複数のプロジェクターを駆使したPhotosynthesisとNichromeによるビジュアルは、色鮮やかで美しくも妖艶な空間を創り出し、観る者全ての心を魅了していた。
 
 
ジャンル レスな選曲と癒しと和みのプランツ エキシビジョンで構成された”Time Out Cafe”では「日常」を、映像と音楽が絶妙に融合された”KATA”では「非日常」を感じ取る事ができる、今回のコンセプト「日常と非日常の融合-Extra/Ordinary-」通りの空間が実現した一夜となった。
開催毎に変化を遂げ、着実に前進しつつある「Expected」。今後もこのプロジェクトの動向がどのような驚きを与えてくれるのか。非常に期待が高まる。
 
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/landing/ddj-wego4-and-wedj/