ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
真っ暗な空間に大きな地鳴りのような超低音が流れ、歓声がわき上がる。わき上がる。わき上がる…。ステージに一台のフルカスタムのテスラーがゆっくり現れ止まる。ドアが開いて今日の主役の姿が見えた瞬間、歓声は最高潮に達し、照明は激しくそれを煽った。4月2日、東京・EX THEATER ROPPONGIで開催されたKOHHのワンマンライブはのっけから狂ったような盛り上がりだ。ステージ狭しと動き回るKOHH。オープニングは「Living in Feat, YTG」、「Dogs Feat, YTG」だった。3月11日から開催されているKOHHの全国ツアー。このEX THEATER ROPPONGI、オフィシャルサイトによるとキャパシティーはスタンディング時で1,746人。何人入っているかなんて正直分からないが、フロアの後ろまで人がいっぱいだということと、後ろまで盛り上がっているということは分かる。わたしの隣にいた人は夫婦。会話を聞いていると、どうやら妊娠しているようだ。ハードコアな胎教だなとも思うが、妊娠していても見に来たくなるくらいKOHHはカッコイイのだろう。
このあとも、「Fuck Swag」や「貧乏なんて気にしない」といった人気楽曲(「Fuck Swag」の盛り上がりは、この日一番!)。さらにはAKLOや5LACKなど豪華客演も登場するなど、ヒップホップファンであれば、行っておけば良かったと後々後悔しそうなほど豪華な内容だった。そしてアンコールに登場したのはKOHHではなくLIL KOHH。しかもオープニングでKOHHが乗っていたフルカスタム・テスラーから(ずっとなかにいたのか??)。ステージにはスモークがたかれ、中央にはスタンドマイク。LIL KOHHを照らすピンスポット。そして歌うは「浮気」。歌い終わると深々とお辞儀をしたまま幕が下りてライブは終了した。あっという間の1時間強。KOHHのハードなパフォーマンスに目がいくが、対照的に彼はこの日、何回「ありがとうございます」、「あざっす」と感謝の気持ちを述べたのだろう? 数えておけばよかったと思うほどたくさん言っていた。「昔は誰も俺の曲を知らなかったのでありがたいです」これは彼がライブ序盤に言った言葉。初心を忘れない彼の健気さにも私たちは惹きつけられているのだろう。
Text:yanma(clubberia)
Photo:Ray Otabe
KOHH LIVE’17 Powered by BM inc. 追加公演
4月15日(日)
会場:渋谷 WWW X
開場:18:15 開演:19:00
問合せ:03-5458-7688(WWW X)
チケット価格:前売り 5,000円 (オールスタンディング・ドリンク代別)
企画/制作 日本コロムビア、BM
協力 シブヤテレビジョン
KOHH OFFICIAL SITE
(JAPAN ONLY)http://やばいっす.com
(WORLD WIDE)http://kohh.tokyo
KOHH 公式LINEアカウント
@kohh_t20
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