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DJ Shu-maのIBIZA体験記

スペイン・イビサ島の名前をクラブが好きなあなたなら一度くらいは聞いたことがあるでしょう。イビサ島はヨーロッパ中から数多くの人々が訪れるリゾート・アイランド!青い空、美しい海、そしてここでは毎年6月中旬ぐらいから10月初旬にかけて数多くのビッグパーティーが行われていて多くのビッグヒットが生まれています。去る2005年5月のアムネシア・イビサ・ワールドツアーで共演したLes Schmitzからお誘いを受け、イビサの巨大クラブ、アムネシアのあの有名な泡パーティー=エスプマ(Espuma)でゲストプレイするため、今年初めて(意外?)イビサに行ってきました!こちらでは滞在中にボクが見てきたIBIZAの人気PARTYや、ほぼ毎日のように行っていたアムネシアの裏側などレポートしちゃいます!

IBIZA、日本からは遠い楽園の島…。 ボクの今回のルートは東京・成田→スイス・チューリッヒ→スペイン・バルセロナ→イビサという経路で、日本から合計約20時間かかりました。IBIZAに行くにはまずヨーロッパのどこかの国(イギリス、ドイツ、オランダなどなど)に行き、エアバスと呼ばれる小さな飛行機に乗り換えてIBIZAに行くことになります。残念ながらどのルートでも時間はかなりかかってしまうと思います。 イビサ空港に着くとアムネシアのスタッフが迎えにきてくれていました。空港内にはアムネシアのプロモーション・ブースも!ここではIBIZAで行われているPARTYやクラブやレストランなどが詳しく載っているガイドブックが無料で入手できます。ここで5月に日本にやってきたアムネシアのスタッフ、ダニエルと再会。早速お目当てのPARTYへと出かけることに。

IBIZA、そこはクラブ天国!

IBIZAではダニエルが連れて行ってくれる以外はタクシーでの移動が ほとんどでしたが昼間ならバスも利用できます。夜はクラブを行き来する専用バスもありました。車で移動していると、もうそこらじゅうにPARTYやCD宣 伝用の巨大ポスターが貼られた看板を目にする事ができます。これだけでワクワクものです。イビサには大きな二つの街「イビサタウン」と「サン・アントニ オ」があり、イビサタウンにPacha、El Divino、Penelope。サン・アントニオにはEDENやCafe Del Marがあります。また二つの街を結ぶ道路沿いにAmnesia、Privilegeなどがあります。他にも小さなクラブがいっぱいあるようです(未確 認)。
そしてボクのこの日のお目当てPacha(パシャもしくはパチャと読みます)で行われている「Subliminal Sessions」に到着!中ではおなじみErick MorilloがスマイルいっぱいのHappyなPlayを展開。Pachaはすでに超満員!店内にはメインフロアのほかにセカンドフロアとオープンテラ スがあり、自由に行き来ができるので踊ったりリラックスしたりできるのが魅力。そしてなんと特別にPachaのDJブース裏のVIPスペースに入れてもら いました!そこには日本でもおなじみのHarry “Choo Choo”RomeroとDanny Tenagliaが!今年来日したHarryが「近いうちにまた日本に行くからね!」と言っていました!

IBIZAのPARTY事情!

冒頭にもありますが、イビサはヨーロッパ、もしくは世界中から人が集まっ てくる場所です。したがってイビサでPLAYするDJには世界でTOPクラスのネームバリュー、もしくはイビサに集まってくる世界中の人たちを踊らせるこ とができる確かな技術が求められます。主要レーベルやDJたちはプロモーションする場所としてイビサを重要視しています。Subliminalを始め Defected、Yoshitoshi、Hed Kandi、Armada、Ministry of Soundなどレーベル主催のPARTYが多いことや、TOPクラスのDJがしばしば出演するのもそのためです。イビサでは本当にたくさんのポスター、フ ライヤー、ペーパーマガジンを目にする事ができます。彼らにとってイビサは格好の宣伝場所なのです。

IBIZA、DEEP DISHがPachaにやってきた!

さあ、イビサ二日目。昼間はダニエル君のお 仕事にお付き合い。空港などで配布されているガイドブックに掲載する広告、つまりスポンサーを集めるのが彼のお仕事。アムネシアに立ち寄ると、夜開催され るクリームのスタッフさんたちがせっせと準備中。こういう多くの人たちが影でクラブPARTYを支えているのです。夜、新しくできたクラブ 「Penelope」に1時半ころ到着。この日はドイツのMonzaというPARTY。ここは滞在約30分、その後歩いて1分ぐらいのPachaに移動。 もちろんお目当てはDeep Dishが出演するYoshitoshi@Pacha!Pachaでは翌週CreamにゲストPLAYするSadda君たちと合流。やはり日本人と一緒だ となんとなく安心(笑)ちなみに滞在期間中、日本人には数えるほどしか会えませんでした。そしてDeep DishのAli \'Dubfire\' Shiraziniaが登場。ぐいぐいクラウドを引き込んでいくPLAYは圧巻!気が付いたら朝7時。結局ヒット中の「Say Hello!」はプレイされませんでしたが、Aliのお客さんに対する気合の入ったDJ PLAYに男気を感じました(笑)。

BIZA、イビサは太陽がいっぱいの島!

イビサ三日目、昼間は観光のためイビサタウンとBora Boraビーチへ。ビーチはウワサ通り日光浴している人たちでいっぱい。Bora Boraは海岸沿いに建っているカフェの一つで、DJが心地よいFunky HouseをPlay。踊る人もちらほら。その後Bora Bora周辺をショッピングしていると、あちこちでハウスミュージックが聞こえてくる…。
で、夜。DJのLes Schmitzと一緒に11時半ころアムネシアに向けて出発。この日は「Made In Italy」というイタリア人のオーガナイズしていて毎年テーマに沿ったデコレーションを売り物にしているPARTY。昨年のテーマは 「HOLLYWOOD」。で今年は….「SAMURAI」そう、サムライです(笑)。でもそこは外人さんからみたニッポン。画面にはナゼかブルース・リー が(笑)でもデコレーションはなかなか見事でした!メインルームで0時から4時までPLAYしたLesに代わって、昨年ageHaに来日した Smokin’ Joが登場!Made In Italyはショータイムも多く楽しいPARTYでした。

IBIZA、美しきCafe Del Mar、そしてIBIZA島大停電事件発生!

イビサ四日目の土 曜日です。そろそろもう曜日なんてどうでもよくなるころ(笑)。この日はついに観光スポットとして名高いCafe del Marへ。着いたらもうサンセット寸前、ギリギリセーフ!海岸沿いにはものすごい数の人(=観光客)。太陽が完全に沈んだ瞬間巻き起こる大歓声と拍手!音 楽はもちろんチルアウトミュージック!うん、ここは間違いなくイビサだ!!!その後、サン・アントニオを観光。ここはイギリス人の多い街らしい。ちなみに イビサタウンはイタリア人やスペイン人が多いとのこと。
さあ、夜!まずはUKの人気Party、Hed Kandiを見るため2時頃El Divinoへ到着。港の中にあるEl Divinoから見える夜景はとても美しい。Hed Kandiはカッコいいデコレーションと天使のような女性ダンサー達、そしてDefectedなどからのキャッチーなMusicがとてもハマっていて楽し い。やがてPARTYも中盤にさしかかる3時過ぎ、突如音楽や照明、全てが止まる!一瞬驚いたお客さん達、最初は余裕で歌いながら再開を待つお客さんた ち。20分ほど経過。再開する気配がなくさすがに怒り出したお客さんたちが騒ぎ出す。この光景に帰りだす人が続出、ボクもEl Divinoを後にしました。みんなが怒るのもムリのない話、だってこの日の入場料は50ユーロ(約7000円)もするんですから。
その後、おなじみアムネシアへ。土曜は「People From Ibiza」。DJはレジデントのMar-TとLes。アムネシアの外もやはり真っ暗。でも音が出ている!聞けば非常用の電源で営業しているとの事。中は 音と明るいライトとスモークだけ。ビデオ画面なし、空調なし、レーザーなし。フロアはものすごい暑さ、まるでサウナ状態でした。でも満員のお客さんたちは お構いなしに踊りつづける…イビサのお客さん達のパワーを感じました。

IBIZA随一、驚愕の泡パーティーにて夢のDJ PLAY!

イビサ五日目、いよいよDJする日が やってきました。夕方、まずはSpaceへ。夜はSashaが登場しますがボクは当然行けませんでした…。内外3つのフロアとも音も雰囲気もとてもいい。 SpaceではCarl Coxを始めSteve Lawler、Josh Wink、Groove Armada、Jeff MillsなどがPLAY、ややテクノ系寄りのラインナップ。
夜、仮眠を取っていよいよPLAYのためアムネシアへ。この日のDJはLesと準レギュラーのDJさんとボクの3人。アムネシアは通常0時に OPENして朝7時までで、テラスは8時までの営業。テラスのほうは朝になると日が射してきて明るくなるのですが、この雰囲気がまたタマラナイ!メイン ルームもテラスも大きさはほとんど同じ。両フロアがいっぱいになると4,000人くらいになっちゃう大きさ!Go Go Girlsと呼ばれるダンサー達のパフォーマンス、照明やスモーク、そして音響設備。とにかくアムネシアはイビサ屈指のスケールの大きいクラブで素晴らし いの一言。ボクのPLAYは2時から3時半までの90分。この日のお客さんの出足はやや遅く2時頃のフロアは50%ぐらいの入り。が、なんとPLAY開始 後どんどん増えるお客さん。15分くらい経つともうフロアは超満員状態!すごい!
今年のイビサで人気のあるのはテックハウス、エレクトロなど。これに得意のFunky Houseをmixしていくセットでいくことに。いやあ、盛り上がる!楽しい、楽しい!あっと言う間の90分!サイコーでした。さあ、そして朝6時頃遂に エスプマ・タイムの開始!カウントダウンのあとに、ものスゴイ勢いで発射される泡!泡!泡!フロアのお客さんのヒザ上まで泡!本当にすごい!実際にこれほ どすごいとは思いませんでした。聞けば日本人DJのエスプマ出演は初めてで、ケンイシイさんが前の週のMade In Italyにゲスト出演しておりアムネシアでは今シーズン2人目の日本人DJだそうです(笑)。
朝7時頃PARTYが終了し、この日がイビサ最終日のボクはお世話になったアムネシア関係者のみなさんにご挨拶。彼らは9月末まで毎日ここでPARTYを続けていくのです、本当にCrazyだ!!!

IBIZA、そこは笑顔とハウスミュージックがいっぱいの島!

今回始めてイビサを訪れて感じたこと は、どのお店(クラブ)も雰囲気が非常に明るいこと。これは世界中からイビサにやってくるお客さんの大半が一般の観光客だからでしょう。なので「いつ、誰 が遊びに来ても楽しめる」、そんな雰囲気でした。ですからクラブ特有のアンダーグラウンドなイメージはほとんどありません。また世界のTOP DJたちがとてもリラックスしてPLAYしているのが印象的で、彼らもPARTYを楽しんでいるように見えました。またどのPARTYでもショータイムが 多かった!パフォーマンスはどれも超一流。音楽だけを提供するのではなくデコレーションなど総合的にPARTYの演出を心がけているように感じました。
イビサでの音楽はいわゆる「四つ打ち」です。ヒップホップなどのPARTYは見受けられませんでした。中でもやはり多かったのは「ハウス」の PARTYです。SpaceやPrivilegeなどは一部テクノ系のラインナップでしたが、他のクラブではほとんどがハウスです。トランス系も ArmadaやCreamのほかには目立ったPARTYはない状況です。トランスよりもハウスは「観光客向け」ということなのかも知れません。
ここで二つほど…やはり日本からイビサは非常に遠い!旅行会社などでツアーを組むところがほとんどない以上、イビサに行く日本人観光客が爆発的に増えるこ とはしばらくないでしょう。あとはクラブの入場料とクラブでのドリンク代が本当に高い!有名DJのPARTYはほとんどが50ユーロ(約 7000円)以上ですし、アムネシアではドリンク1本(杯)15ユーロ(約2100円)です!ちなみにパシャでは10ユーロ(約1400円)でした。観光 地なので仕方がないところですが…。ちなみにクラブの入場料はフライヤーを持参するか、前売りチケットを買えば若干安く入れます。
とにかく、イビサはクラブが好きな人はもちろん、そうでない人も充分楽しめる楽しい場所!昼間はビーチでゆったり過ごしたりショッピングしたり…。そして夜はクラブ三昧!こんな毎日を送る事ができます。
街中の至るところから聞こえてくるハウスミュージック、街中に貼られたPARTYのポスターが遊び心を刺激します!とにかく一度、遊びに行くことをオススメします!!!

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