[LIVE] Cise Star (Cyne), Emancipator, Five Deez, Funky DL, haruka nakamura / kadan, Pase Rock, Shing02, Substantial, Uyama Hiroto, [DJ]Fat Jon, Guinness Records & tribe crew, Kenmochi Hidefumi, DJ Minoyama, Nao Tokui, Pase Rock, Pleasure crew, DJ Ryow aka smooth current, Segawa Tatsuya, Seietsu, DJ Sen, Tetsuya Yoshida, DJ Top bill, Toru Hashimoto, VERBAL & L-Universe [VJ] RealRockDesign
今年3月、あのNujabesが亡くなったという訃報をTwitterで知った。今でもそのときの衝撃は忘れられない。それから半年ほどが経ち、8月14日、15日と2日連続でNujabes追悼イベントが代官山UNITにて開催されると聞き、足を運ばせずにはいられなかった。当然、前売り券は即ソールドアウト……。
今回、幸運にも1日目のイベントに行けることになったわけだが、豪華なラインナップへの期待感とNujabesの死を悲しむ思いとの双方が交錯し、複雑な心境であった。そしてはやる気持ちを抑えて会場に到着すると、そこにはすでに長蛇の列ができていた。
中に入ると、B1Fフロアは満杯。タイムテーブルを確認すると、ほぼ30分単位でアーティストの名が連なっている。ほどなくして「Nujabes Tribute Live」が始まった。Nujabesの楽曲をバックに、MCたちがそれぞれフィーチャリング参加している楽曲を順番に披露していくという豪華な内容。Cise Star「Feather」に始まり、Apani、Funky DL、Pase Rock、Substantialと続いて、ラストのFive Deez「Latitude nujabes remix」までのマイクリレー。MCたちがコールする「Nujabes」「Rest In Peace」「One Love」などといった掛け声にフロアは湧いた。
その後「Nujabes Memorial Time」へと突入し、ステージのスクリーンにはNujabesの生前の写真が次々と映し出された。先ほどまで湧き立っていた観客も、このときばかりは彼を懐かしむように、ただただスクリーンを見つめている姿が印象的であった。最後には彼の肉声(ツアー時のMC)が流され、それに続くかたちでUyama Hirotoが登場。演奏の合間にNujabesとの思い出を語る場面もあり、そして何よりも、彼の演奏は言葉では語りつくせないような想いが、空気の振動を伝わり響き渡った。
会場の空気が穏やかになったところで、次なるライブはShing02。怒濤の「Luv(Sic.)」連発はPt.1~3だけでなく、何と新曲のPt.4までを披露。Nujabesの数ある名曲の中でも、やはり「Luv(Sic.)」シリーズには特別な思いがあるのは、僕だけではないだろう。その後Apani、Substantial、Pase Rock、Funky DL、Cise Starらによるライブを挟み、フロアブースに現れたのはm-floのVERBAL & L-Universe。DJそしてMCとしての登場で、Nujabesとの楽曲「Lyrical Terrorist」や「Messing With My Head」もSubstantial、Pase Rockと共に披露した。また、Nujabesと一緒に制作していたという未発表曲をかけたり、彼との思い出話を語ってくれた。
それからEmancipatorの奏でる切ないメロディーに魅了され、その後はFat JohnとPase RockのDJタイム。ラストはHydeout Productions所属のSegawa TatsuyaによるDJで、美しく締めくくられた。追悼といってもフロアはしんみりすることなく、まさにNujabesの作り出した「音」を「楽しむ」イベントとなった。
NujabesとHydeout Productionsの方々、イベント関係者のみなさん、そして当日会場に集まった1000人を越えるNujabesを愛するみなさん、本当にありがとうございました!
最後に心よりご冥福をお祈りします。Rest In Peace. One Love.
Photo : 太田好治 (A/M), 岩崎真子
Text : M. Harada