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ABNORMALS

ミクスチャー・ロック、メロディック・ハードコアなど現在では当たり前に聴かれているラウド・ミュージックが、徐々にメインストリームへ登場しだした1988年にヴォーカリストComiを中心に結成。 活動当初はファンク・サウンドとハード・ロックやパンク・ロックなどをクロスオーヴァーさせた、いわゆる"ミクスチャー"バンドであったが、いつの間にかタイトでクール、MISFITS?DANZIG、DAMMEDから受け継いだようなゴスで退廃的な空気とレザー・コスチュームを身にまとい、現在のバンド・サウンド/カラーに進化。V.A.『底引重圧九割』への参加や彼らのレーベル"spider"よりリリースした『Burried Alive』(95年)にて、その変化をオーディエンスに強力に印象付けた。その後オリジナル・メンバーが脱退、MUROCHIN(Dr)、 HORITAN(Ba)が加入し、よりラフでラウドな魅力も加速。97年11月には、初来日を果たしたMISFITSのオープニング・アクトを務めたのち、初のフル・アルバム『ABNORMALS』をリリースした。 今となっては想像しづらいが、インディーズ・シーンとメジャー・シーンの間に立ち塞がる"壁"をぶち壊した伝説のライヴ・イベント "AIRJAM"には2回参加。 主催のHI-STANDARDをはじめ、COKEHEAD HIPSTERS、その先輩格でもある COCOBAT、GARIC BOYSらとともに"AIRJAM"が成功するシーンを作ったバンドのひとつがABNORMALSである。特にこれまでSPLIT EPをリリースしたG.M.F.、YELLOW MACHINGUN、MAD3らの名前からもわかるように当時の音楽ジャンルを超えたバンド同士のコミュニケーションが成立していた当時のシーンでも彼らの音楽性は特に異彩を放っていた。 2000年にはSpeedealers、Murphy's Lawのオープニング・アクトも果たし、3作目となる『Sympathy』を発表。2003年にはTHE FLY WHEELに改名し、現在のベーシストHagiが加入。アルバム 『The Artist Formerly Known As ABNORMALS』をリリースするも、2006年9月よりABNORMALSとしての活動を再開。『イニシエバイオレント』(09年)は、それぞれのメンバーのバンドへの想いが結実した傑作となった。 <自分の感性にもっと忠実に音楽を追求していく>ためにMUROCHINと、結成以来のオリジナル・ギタリストISOBEが2011年5月をもって脱退するが、Kiyo(Gu)、Masato(Dr/共にex.octovision)と女性ギタリストである元oakのYuriの加入が決定、あらたに5人編成となりABNORMALSはさらなる進化、そして冒険を続けていく......。