ドイツ人画家−マックス・エルンストは“コラージュ”の真意として、フランス人詩人-アルチュール・ランボオの“Delirium”(精神錯乱)の一般的応用であると定義したが、Alex Underはテクノ、ハウス、ジャズを”音のコラージュ”としてミックスさせ、時にミニマルでディープ、時にハードでアグレッシブな新しいテクノを独自のエッセンスを持って提唱し、ダンスフロアーのオーディエンスの感情を巧みに煽動してゆく。
自身が主宰するCMYK Musikからいくつかの12インチリリースを経て、2005年にドイツのレーベル“Trapez”からファーストアルバム『Despositivos de mi Granja』をリリース、2006年にはRichie Hawtin主宰の“Plus 8”から『Collage』をし、スパニッシュ・テクノを代表するアーティストとして認知されるようになる。
スペインを代表するテクノレーベルを統括するNET28(Damian Schwartz、Imek、Tadeoが所属)の運営にも携わり、Damian Schwartzとのユニット−Musica Charlistaでは、テクノの観念をもってジャズにアプローチするなど、母国スペイン・シーンの活性化のため精力的に活動している。2009年の今年は“Trapez”から、『Muscle Tracks』をリリースしたばかり。