半野喜弘 (作曲家/映画監督/脚本家)
パリを拠点に映画音楽からオーケストラ作品、エレクトロニクスミュージックにいたるまで、幅広く世界中で活躍する音楽家、アーティスト。そのジャンルを超越した創作活動は、独自の存在感をもって常に斬新な感動を聴く者に与え続けている。台湾の巨匠ホウ・シャオシャン監督作品『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98')で、フランスをはじめとする海外メディアから『新たな映画音楽作家の発見』と評価を受け、現在に至るまで現代中国の旗手ジャ・ジャンクー、ユー・リクワイ など、現代アジアを代表する監督達との共同作業を重ねている。そのほか、2007 年にはスイスにて初のオーケストラ曲<Wake(2007)>を作曲/初演、2011 年には自身で監督/脚本を手掛け、柿本ケンサクと共同制作した映画『アグリー』(窪塚洋介主演)が公開されるなど、『私の音楽は人間の根源的な苦しみと喜びへの普遍的な讃歌なんだ』と本人が語るサウンドは、その枠にとどまらず常に変貌を遂げ続けている。
現在は2012 年に製作されるジャ・ジャンク監督の歴史超大作『在清朝』の音楽製作に向けて準備中。
映画音楽/ドラマ音楽 代表作品
1998 年『フラワーズ・オブ・シャンハイ』 監督:ホウ・シャオシェン
(カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
2000 年『プラットフォーム』 監督:ジャ・ジャンクー
(ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
2001 年 『ミレニアム・マンボ』監督:ホウ・シャオシェン
(カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
『カノン』監督:行定勲 ※wow wow 映画
『永遠の仔』坂本龍一共同制作 ※読売テレビドラマ
2003 年『オール・トゥモロウズ・パーティーズ』 監督:ユー・リクウァイ
(カンヌ国際映画祭ある視点部門正式招待作品)
2006 年『ファミリー・トゥリー』 監督:チェン・ユー ※中国TV ドラマ
2008 年『24 City 四川のうた』監督:ジャ・ジャンクー
(カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
『プラスティック・シティ』 監督:ユー・リクウァイ
(ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
『ビューティフル・クレイジー』監督:チ・ワイ・リー
(ロカルノ、東京国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
2009 年『アカシアの花の咲き出すころ/ACACIA』監督:辻仁成
(東京国際映画祭コンペティション部門正式招待作品)
2011 年 『ブロウフィッシュ』監督:チ・ワイ・リー
(ワルシャワ、ジュネーヴ、ミュンヘン国際映画祭正式招待作品)
2011 年 『アグリー/UGLY』監督:柿本ケンサク/半野喜弘 主演 窪塚洋介
(2011 年12 月日本公開)
また、半野喜弘名義での創作以外にも、自身のダンスミュージックにフォーカスしたプロジェクトであるRADIQ 名義の活動として、田中フミヤと主催するop.disc をベースに、philpot, musiqe risquee,quintessential, robsoul 等からも作品をリリース。更に田中フミヤとのテクノ・ユニットDartriixや、UA、持田香織、大橋トリオのプロデュースなど、多面的な創作活動を行っている。
I WANT YOU 代表
op.disc, Cirque/Cirque.Mavo 主宰