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Massive Attack

EMI

ジャマイカ系移民を多く擁するイギリス西部の港湾都市ブリストル。 音楽においても黒人文化の影響が濃いと言われるかの地で結成されたマッシヴ・アタック。 メンバーは、 イタリア系の白人で、グラフィックアーティストでもあるロバート・デル・ナジャ。 ワイルド・バンチのオリジナルメンバーである、長身の黒人DJ、ダディG。 高校時代にワイルド・バンチに加わったという、他メンバーより一世代若いDJマッシュルーム。 3人の異なるセンスが生み出したサウンドは、都会的に洗練したものでありながらも、スピリチュアルであり、かつ、ダークで退廃的な世界観を醸し出す。 それは踊れないダンス・ミュージック、“トリップ・ホップ”と呼ばれ、同郷のアーティストTRICKY、PORTICE HEADとともに、世界中のミュージシャン、音楽ファンの注目をブリストルへと集めた。 一方、湾岸戦争勃発時にはグループ名の“ATTACK”という言葉が検閲にかかり、一時的にMASSIVE名義での活動を強いられた他、 2002年のアメリカのイラク攻撃には強い反戦運動を展開するなど、活動には政治的な側面も多く見受けられる。2003年のフジロック・フェスティバルではトリを務めている。