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Ashley Beedle

アシュリー・ビードルは、「the Black Jazz Chronicles」「the Rising Sunz」「the Ballistic Brothers」
そして「X-Press 2」「Black Science Orchestra」といった数々のプロダクション名義で輝かしい実績を残したDJ/トラックメーカー。
イングランドのヘメル・ヘンプステッドで1962年に生まれたビードルは、アシッドハウスが爆発的な盛り上がりを見せる80年代後半にDJを始めた。だがKISS FMでのNorman JayのDJスタイルを聴くやいなや、ディスコスタイルを取り入れるようになった。
それから旧知の仲であったRob MelloとJohn Howardとの「Black Science Orchestra」を結成すると、3人はTrammpsの「Where Were You (When the Lights Went Out)?」をリワークしたデビューシングル「Where Were You」をJunior Boy's Ownレーベルからリリースした。ハウス界のゴッドファーザーFrankie Knucklesにセカンドシングル「Strong」 (Melloにとって代わりLinsey Edwardsと共にレコーディングしたもの)を渡すと、「Where Were You」も彼にプレイされるようになった。
BeedleはエンジニアのMarc WoolfordとキーボードプレイヤーのUschi Classenをサードシングルで起用し「New Jersey Deep」を完成させ、F.ナックルズやMasters at Workにヘビープレイされるとハウスクラシックとして名を刻んだ。

Beedleはその後Dave HillとRockyとDieselと共に「the Ballistic Brothers」を結成し、1994にLP「London Hooligan Soul」をリリース。同じ年「Black Science Orchestra」はBeedleとWoolfordの2人だけになったが、活動を続けた。サンプリングの使用許諾がなかなかおりず、結局のところスタジオミュージシャンとボーカリストとレコーディングをし直した楽曲があったため、アルバムリリースに2年を費やした。
この間にRockyとDieselをメンバーに含んだディスコレイヴプロジェクト「X-Press 2」も多忙の極みを見せ、3人はRadikal-QやJunior Boy's Ownでシングルをリリースし、シングル「The Sound」アメリカのダンスチャートでナンバーワンとなった。そしてその翌年「Black Science Orchestra」のLP「Walter's RoomやっとJunior Boy's Ownからリリースされることになった。

Black Science Orchestraでの活動も続けながら、BeedleはHill、Rocky、Dieselと共に「Ballistic Brothers」を再結成しLP「Rude System」をリリース。またソロEPを「Black Jazz Chronicles」として1997年にリリースし、翌年にはアルバム「Future Ju-Ju」をリリース。ディスコ、ジャズ、テクノの融合を試みたこのアルバムは彼のこれまでの様々な音楽性を表現した集大成となった。また現在は「Soundboy Entertainment」「Afroart」「Ill Sun」といった3つの異なる特性を持つレーベルを運営している。
(John Bush & Jason Birchmeier, All Music Guide)