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Farben a.k.a Jan Jelinek

Faitiche / Klang Elektronik

Jan Jelinekはベルリン在住アーティスト。1998年、Klang Elektronikより「Farben」(ドイツ語で「色」の意)名義でのリリースを開始以降、サンプリング主体でありながら、サンプルの原形を留めないほどの加工を施し、あくまで「Farbenの音」としか形容できない唯一無二な楽曲を披露してきた。その中で生み出されたのが、Klangより発表された色E.Pシリーズ(Cyan/Yellow/Magenta/Black)であり、JanJelinek名義で発表された希代の名作「Loop- finding-jazz-records」や「Kosmischer Pitch」であった。「Jan Jelinek」と「Farben」、この二つの名義から繰り出される音楽には当然大きな共通項を見る事が出来る。そのどれもが clickhouse/micro house/Electronica/IDM/glitch technoといった過去に語られた細かいカテゴライズの中でも最上級の作品群ばかりだ。ただ、Farbenとして発表してきた音楽、そこに大きな特徴があるとしたら、間違い無く「ダンスミュージックとしての強度」を挙げる事が出来るだろう。細かくプログラミングされたリズムパートからは、間違い無くハウスミュージックとしてのグルーヴを感じ取る事ができるし、クラブのサウンドシステムでFarbenの楽曲を鳴らせば、ほぼ全ての楽曲に仕掛けられた重層な低音に驚きを覚え、インテリジェンス溢れる音という印象から一変、体を無条件に揺らすハウスミュージックへと変化する。Farbenが放つダンスミュージックとしての強度、それらにいち早く気がついたのが現在のミニマルハウスシーンを牽引するDaniel Bell、Ricardo Villalobosであり、それぞれのMIX-CDでFarbenの楽曲を使用している。これらの楽曲を聴く限り、一晩のハウス/テクノパーティを彩るための楽曲として十分すぎるほどの魅力、そしてグルーヴを備えている事を感じる事が出来る。2004年にFarbenとしての活動をストップしてから6 年、2010年11月に自ら運営するレーベルからシングル「Farben EP」と共に復活し、全く衰えぬどころか他のどのアーティストにも模造できない創造性溢れる楽曲を披露したFarben。