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Roy Ayers

70年代から活躍するヴィブラフォン奏者。チコ・ハミルトン、ハービー・マンの楽団で腕を磨き、フィリップ・ウー、エドウィン・バードソング、ハリー・ウィテカーらと共に歴史的名盤を多数リリース。自身のグループ「Ubiquity」では、ヴォーカルやコーラスも取り入れたソウル/ジャズ/ファンク路線を押し進め、80年代はディスコ・ブームの波にも乗って躍進。ジャズ系ヴァイブ奏者では類を見ないスタンスでオリジナリティを磨く一方、グローヴァー・ワシントンJr.、トム・ブラウン、スタンリー・クラークらを配した大作『In The Dark』を84年に発表。フュージョンの分野にも深い足跡を刻んだ。80年代末ロンドンでアシッド・ジャズ・ブームが起こると、70年代の創作が再認識され、UKクラブ・シーンからラヴ・コールが殺到。また、USヒップホップのサンプリング・ソースとしても多大な支持を集め、90年代以降のヒップホップ/レア・グルーヴ/アシッド・ジャズ/ハウスの世界的な盛り上がりと共にその評価はさらに高まった。グールー(Gang Starr)のプロジェクト『Jazzmatazz』やケニー・ドープとルイ・ベガの『Nuyorican Soul』への参加、ザ・ルーツとのレコーディング、ジョージ・ベンソンやジャズ・クルセイダーズとの共演などを通じてそのフィールドを広げる。代表曲「Everybody Love the Sunshine」「Searchin'」「Think Twice」「Running Away」等々のクラシック・チューンで若い音楽ファンからも絶大な人気を誇る一方、フェラ・クティ(Fela Kuti)との「2000 Black」や「Coffy is a Color」、「Evolution」といったアッパーで疾走感あふれるナンバーも人気が高く、ガラージ・クラシックとして挙げられることも多い。03年には未発表曲集『Virgin Ubiquity』、04年には『Mahogany Vibe』をBBEレーベルからリリースしており、伝説の”グルーヴ・マスター”は、現在もレコーディングやライブツアーを精力的にこなしている。