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Ikonika

Hyperdub

〈HYPERDUB〉のレーベル・コア・メンバーにしてダブステップ・サウンドにいち早く8bitサウンドを取り入れ、ラスティやジョーカー、スターキー、ゾンビーと並んで注目を浴びた型破りな天才女性プロデューサー、アイコニカが近年のオールド・スクールなハウス・サウンドをモダナイズしたスタイルを追求して完成させた2ndアルバム『Aerotropolis』。今作は80年代が重要なキーワードとなっているが、そのアングルは近未来的であり、レトロな様相をあっさりと拭い去っている。アルバムに漂うフィーリングは、ラリー・ハードのノスタルジックな享楽性や初期シカゴハウスの持つアグレッシブな音楽性を受け継ぎながら、〈Planet Mu〉や〈Night Slugs〉、〈100%Silk〉といったインディハウス・リヴァイバルに沸く2013年現在のフレッシュな感性が見事に融合し、エモーショナルで色彩豊かなサウンドに仕上がっている。絶対的な眩い輝きを放ち、溢れんばかりの自信と、創造性や賑やかな方向性を宿したアルバムである。