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KASABIAN

11歳の時にボーカルのトム・ミーガン、ギター兼ソング・ライターのセルジオ・ピッツォーノを中心に英レスターでバンドを結成。後にベースのクリス・エドワーズ、ドラムのイアン・マシューズが加わり、現在のカサビアンの形となる。

2004年に発売されたデビュー・アルバム『カサビアン』は英本国でダブル・プラチナム・セールスを記録。また、日本においてもデビュー・アルバム発売前にサマーソニックの東京/大阪両会場で入場規制を巻き起こす等で大きな話題を呼び、アルバムも国内でゴールド・ディスクを獲得するという快進撃をみせた。その直後に発売された全国公演チケットは即日完売し、正に他の新人の追随を許さない勢いで日本を席捲。翌年は全米デビューも果たし、英最大のロック・バンド、オアシスの全米ツアーの前座に抜擢され、ライヴ・バンドとしての実力もつけていく。

05年末、怒涛のツアーを終えて息つく間も無く2ndアルバム『エンパイア』のレコーディングをスタート。

翌年06年、長いライヴ活動で培われたバンドとしてのグルーヴ感が大きく反映されたこの作品は全英アルバム・チャート初登場1位を記録、再びダブル・プラチナムの好セールスを記録した。同作品を引っさげての単独来日公演では初来日時の3倍にあたる15000枚のチケット・セールスを記録、その後もサマーソニック07やフジロック・フェスティバルのメイン・ステージへも出演し、来日する度に着実にバンドとしてのスケール感をアップさせている。そして今年、いよいよ待望の最新アルバム『The West Ryder Pauper Lunatic Asylum/邦題:ルナティック・アサイラム』が発表される。

07年に制作が開始され、2年の月日を経て完成された本作に対し、バンドのメイン・ギタリストであり、ソングライターでもあるセルジオは「3枚目のこのアルバムは、聴く者が審判を受ける作品」と意味深いコメントを出している。また、この最新アルバムのプロデューサーとして、セルジオはあのゴリラズやDJシャドウ等を手がけたことで知られるビートの魔術師、Dan “The Automator”(ダン・ジ・オートメーター)を指名。1stアルバムで色濃かったビート感、2ndアルバムで印象的だった壮大且つ繊細なテクスチャーが見事なバランスで増強された強力作となっている。