ビッグ・ショーン(本名ショーン・アンダーソン)、生まれはカリフォルニア州サンタ・モニカ。わずか生後2ヶ月で、家族に連れられデトロイトに引っ越す。幼稚園児の年齢になったショーンは、母親の意向で、ウォルドーフ・スクールへと入学。ラップを始めたのは12歳の頃。
デトロイトの公立高校へ入学。そこで、のちにMCグループ=S.O.S.を組むことになる仲間、パット・ピフと出会う。16歳の時、ショーンとパットはデトロイトのヒップホップ・ラジオ102.7局のMCコンテスト(Friday Night Cipher)に参加。見事S.O.S.優勝。オンエアで生ラップを披露するというチャンスを獲得。
2007年の年末、ビッグ・ショーンは正式にG.O.O.D.ミュージックのメンバーとなった。同じ頃、初のソロ・ミックステープをリリース。『Finally Famous Vol. 1』のイントロには、ショーンの新しいレーベル・ボス=カニエ・ウェストからのメッセージが収録されていた。ダウンロード数は6万を超え、大成功をおさめた。
2008年3月、ショーンはアイランド・デフ・ジャムと契約を交わす。その後は、カニエの『Glow In The Dark』ツアーに参加。そのツアーライヴで、国際的アイコンの暮らしを間近で目の当たりにする。2009年春、2枚目のミックステープをリリース。タイトルは『You Know Big Sean(ボクだよ、ビッグ・ショーン)』。BET(Black Entertainment TV)により、2009年ミックステープ第2位に選ばれる。
最も多才(多彩)なるラッパー集団=G.O.O.D.ミュージックの未来を背負うアーティストとして、カニエ・ウェストが自ら選りすぐったMC、それがビッグ・ショーン。幸運なことに、ショーンにとって必要とされていた、忍耐強さ/勇気/そしてありったけの自分(ハート)を音楽に注ぎ込むという意志の強さ、このどれもが彼には備わっていた。