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ROB GEE

Industrial Strength Records

ROB GEEの”The Breaks”という曲をご存じだろうか?
(https://www.youtube.com/watch?v=vw0Ce0b8Pvk)
ドラムはBiohazard、ギターはHatebreed、ベースはSystem Of A Down、スクラッチにSlipknot 、リリックはKurtis Blowというメタルとヒップホップを融合した反則的な曲である。なぜこんなことが可能なのか? それは「それが”ROB GEE”だから」である。
ROB GEEは90年代ニューヨークの悪名高いナイトクラブ※「Limelight」において"The Hardest DJ"としてその名を世界中に知らしめている。※ストリップまがいのダンサーが空中に浮かぶ檻で観客を挑発するその光景は後のナイトクラブのイメージを強烈に決定づけた(https://www.youtube.com/watch?v=bCCxDGrZuUE) またその多彩ぶりはハードテクノイベントFuture ShockでのDJはもちろん、メタル・インダストリアルイベント"Rock And Roll Church"ではバンドとしてもその才能を発揮した。 クラブにはその姿を一目見ようとオーストラリア、日本、イタリア、スペイン、イギリス、コロンビア、メキシコ…と世界中からファンが駆けつけ、またROB自身も海を渡りSensation(NL),Thunderdome(NL), Mysteryland(NL),Love Parade(DE)…と主要なビックフェスに名を連ねている。
ROB GEEを’ROB GEE’たらしめる要因を説明するとしたらその活動範囲の広さだろう。共演者の顔ぶれ1つとっても先にも触れたハードコア・メタルの重鎮HatebreedやBiohazard、レイブカルチャーの立役者Crystal Method、さらにヒップポップ界の神様Afrika BambaataaにKurtis Blow、Busta Rhymes…と名だたるメンツが並ぶ。共演者の名前で人様のことを測ることはあまりにも陳腐だが、ROB GEEが長きにわたり多様過ぎるシーンの最前線を走ってきたことの説明ぐらいにはなるだろう。※友人であるDJ Starscream(Slipknotの#0)とは何度となくSlipknotやKornのアフターパーティーに呼ばれるほど旧知の仲でもある。
メタル、ヒップホップのレジェンド達と涼しい顔をしてつるみ、コラボをするのは売名行為では断じてない(そんな事が一番嫌いな連中であることは火を見るより明らかだ) ROB GEEは誰もやったことがない何かをクリエイトすることがただ純粋に好きなのである。そしてROB GEEのLIVE・作品を体感すれば生音と電子音楽の融合にその身を捧げていることがよくわかる。「ジャンルを超え一人でも多くのリスナーに音楽の可能性を届ける」それがROB GEEが思う自身の使命であり、「音楽に見返りを求めない」これがROB GEEがGabberの世界に身を置く理由である。