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Dachambo CD HATAのMachine de Music コラムVol.48
ワークショップとマスタリングとワタシ

clubberiaを御覧の皆様こんにちは!

 

CD HATAは、5/13()に四国 高松 ノイズ喫茶iLで、DAWのワークショップをやってきました。

 

東京では Ableton Meetup Tokyoが、もうかなり浸透してきて、いい感じに盛り上がってきてて、こういうのをいろんな都市でやっていきたいなと思って、いままで福岡や名古屋でワークショップをやってきたんだけど、今回は高松でやってきました。

 

高松は、DOMMUNE 宇川さんの出身地だったり、瀬戸内国際芸術祭をはじめアートに関してイケイケな県

ノイズ喫茶iLでもちょっと前に真鍋 大度さんやK-BOMBがライブをやっていたりと面白いことをやっているスポットです。

 


 

教える→教わるって感じよりも、興味がある人達が集まって情報交換ができる場になっていけばいいなって思うんだよね!

そうすることで、トラックを作ってる人達とクラブ遊びしてる人達が融合していって、輪が広がっていったらいいなぁと。

 

ちょことだけ現場の雰囲気をチラッと

 

https://www.youtube.com/watch?v=u5sTKlQEu20

 

 

今回、DJやレーベルをやってて、使ってるトラックを少しエディットしたり、その曲の音質調整に興味を持ってる人達が何人かいて情報交換をしました。

 

特に音質調整(マスタリング)に関して、昔の音源と最近リリースされた音源だと音量や音質の違いがあり、並べてプレイする時にその差をなるべく無くしたいという、ふむふむな話題も出てきました。

 

音質調整(マスタリング)に関してはホント奥が深くて、いろいろなやり方があるんだけど、リミッターをかけてマスターボリュームを上げるだけでも昔の音源(音量の低い音源 ※決してそういう音が悪い音ってわけではない)を少しは使いやすくすることもできると思います。

 

高松のワークショップの時は紹介できなかったんだけど、音楽機材コラムっぽく、いろいろあるマスタリング用のソフトウェアから一つを紹介しようかな。

今回紹介するのは、IK Multimedia T-RackS 5「ONE」

 

 

去年リリースされた「T-RackS 5」に含まれてて、T-RackS 5には他にも作業する時に役立つ多機能なメーターだったりもあって、って本当マスタリングに関して細かく解説していっちゃうと年間シリーズ物でも収まりきらなくなっちゃうくらい膨大な情報量になっちゃうから…w

 

この「ONE」は、ワンっていうだけあって、1画面で色々なことができるんだけど、シンプルにまとまってて、まさに「オール・ イン・ワン」の使いやすさを感じたんで紹介します。

 

まず左から、AIR、FOCUS、BODYってあるんだけど、要はコレ、High、Mid、Low のこと

 

 

音質の細かい調整となると周波数帯域を細かく調整したい方向に考えがちだけど、意外と細かい方にいっちゃうと、こんがらがっちゃってドツボにハマってちゃったりもww

これ単純にHigh、Mid、Lowって表示じゃなくてAIR、FOCUS、BODYって名付けてるようにうまい具合にキャラクターが設定されてるんだよね!

あと低音のコントロールって、変に上げるとモサモサしちゃうんだけど、右下のBASS PUNCHをいじりながら調整するといい感じになるよ。

 

 

高い方の音は右上のTRANSIENTSでアタック感も気にしながら調整しよう。

 

 

TRANSIENTSは、AbletonのLive10から搭載されたDrum Bussにもあるパラメータ

このDrum Bussもいい感じでよく使うなぁ~

 

 

真ん中の下にあるWIDTH、これはM/S処理的なことができるツマミ

 

 

M/S処理って簡単に言うと、真ん中の音と両サイドの音を別々に処理してくことなんだけど(詳しくはググって)、両サイドの音だけちょことハイを上げてキラキラ感を少し演出ってたまにやるんだけど、そんな感じで、右にまわすと両サイドの音が上がる。

M/S処理が簡単にできるソフトも増えてきたけど、ツマミ一個でシンプルにコレできるの有難い!

 

一番右のANALOGは、倍音(ハーモニクス)をつけてくれるんだけど、なんとなくトラック全体がまとまる感じにもっていける。

この倍音(ハーモニクス)ってのも奥が深いんだよねー!

 

 

でもって、真ん中2つのデカイつまみ、PUSHとVOLUMEで音圧と音量を決めてくんだけど、音圧や音量が変わってくると、それぞれの帯域の聞こえ方も変わってくるから、いろいろを微調整しつつ。

何かを得るって何かを失うってことだから!?!?

上げすぎちゃうと歪んじゃったり、のぺ~としちゃうから気をつけて。

 

あとプリセットもあるから、そこから微調整していくのもアリだと思う。

自分にない解釈の音像の持っていき方に当たると、へぇ~って思ったりもする。

 

 

自分で作った曲の場合、マスタリングで極端にどうこうするんだったらミックスに戻ってやり直した方が良かったりもするんだけど、既存の曲を自分で音質調整するんだったら、これくらいシンプルでわかりやすく、でも色々できる「ONE」は凄いバランスいいなと思います。

 

 

meetupスタイルのワークショップをやると、俺も発見だったり、勉強にもなるし、また何処かでやりたいな!

アナタの街に行った時にはヨロシクね!

 

  CD HATA