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HOUSE OF LIQUID presents FIXED super lounge

FIXED

 00年代も中頃を過ぎた頃、アンダーグラウンドのイーヴン・キックなダンスフロアを見回せば、どこもかしこもBPM125(±5)が平均値。ハード・テクノはビートダウンしクリック/ミニマルへ、ハウスもまたクリック/ミニマルへと接近を見せ、双方はドイツはベルリンを中心都市として不可分の領域を作りだしている。もう少し視野を拡げてみれば、〈ボーダー・コミニティ〉のような越境のプログレッシヴ・ハウス、ディスコ・ダブ、アシッド・ハウスにエレクトロ、ディープ・ハウスのリ-リヴァイヴァルなどなど、さまざまなタームがBPM125のイーヴン・キックの上を現れては消えている。まぁ、ともかくテクノもハウスも誕生から約20年がたって、結局はイーヴン・キックのカルマ、ディスコのゲノムたるBPMからは逃れられなかったわけだ。

 さて、そんななかでBPM縛りで各DJの本質をくっきりと見せ、世代にフィールドもごちゃまぜの異種混交気味のニュー・パーティ・シリーズ、HOUSE OF LIQUID presents FIXED。はやくも第2回目となる今回は前回よりもさらにちろっとBPMをさげてBPM123のディープ・ゾーンにて行われます。

 第2回はご存知、ムードマン。そしてそのムードマン、宇川直宏とともに行っている濃厚ディープ・ハウス・パーティ、GODFATHERが今年10周年を迎え、ついさきほど10周年ミックスCDをリリースしたばかりの大ベテラン、高橋透。そしてそのGODFATHER以降の地下シーンの土壌にて快楽実験を繰り返し、東高円寺グラスルーツのXXXXな名物パーティ、濡れ牧場を中心に活動するUNIVERSAL INDIANNが登場。まさしく、いま現在の東京の地下で鳴り響く、ディーープなイーヴン・キックに酔いしれたいならこれを逃してはなりませんよ。