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Tribute to Yellow('91-'08) Laurent Garnier-YELLOW LAST WEEK-

オープン当初、ニューヨーク・アンダーグラウンドを体現したその音楽性こそがその代名詞だったYELLOWにおいて、DJ K.U.D.OがLaunchさせたパーティ『Zeroturbo』はヨーロッパ発のテクノ/トランスをダイレクトに伝えた日本初のイベントであった。Sven VathやPascal F.E.O.S、Jam & Spoonなど当時のジャーマン・トランスのうねりをダイレクトに紹介する過程で、このフレンチタッチの若き天才は'94年に日本に始めてやってきて YELLOWでプレイし、私を含めた多くのファンを完全にlockした。以来、ロランとYELLOWの関係は深まり、これまでプレイした回数は9回。すべてに参加した者の感想としては意外に少ないというのが印象だが、毎回の彼のセットのあまりの濃さからの所以なのだろうか。当然のことながら、ロラン・ガルニエのYELLOWでのセットも今回をもって二度と聞くことができない。この夜にプレイするために、ヨーロッパでの予定のギグがすべてキャンセルされ、すべてはこの日のために調整されてきたという。この日のためにフランスからは弾丸ツアーなる日程でメディア、ファンなど駆けつけるともいう。17年間の歴史の幕を閉じる最期の週末にロラン・ガルニエ。うれしいような、寂しいような。この夜はYELLOWとともに永遠に語り継がれていくことだろう。17年前のあの日と同じバイヴをきっと感じることができるだろう。ただ、昔を懐かしんで感傷的になる必要は一切ない。2008年の6月20日を目一杯楽しめばいいんだ。すべては明日のためなのだからね。将来はここから始まる。[坪内浩史(F.E.U. Promotion)]