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SOI48 VOL.34 雨田光平 SPECIAL

2016年8月に弓神楽の唯一の後継者である田中律子宮司を迎えて開催されたSOI48 VOL.20。その時にDJの北村氏がプレイし出演者陣全員が釘付けになった曲が、フォークのような質感の琴とハープのアンサンブルに伝統的な歌唱法による自作自演の歌、エレガントな笙のドローンが重なる、信じられない和洋の折衷、雨田光平『京極流箏曲 新春譜』だった。今回、公式再発を記念してリワークを手がけたSUGAI KENとその発見者北村氏を招聘!春に相応しい和アンビエントとディープな琴セットを披露してくれるそうです。

 さらに、スペシャルゲストとしてALAN BISHOP、MARK GERGISと並ぶSUBLIME FREQUENCIESのオリジナル・メンバーROBERT MILLISが初来日!映像作家としてタイやインドのストリートをフィールド・レコーディングする彼は世界的SP盤のコレクターとしても知られDUST-TO-DIGITALにも楽曲を提供。今回現地で掘った音楽と電子音楽と融合させるスペシャル・セットを用意。ヒップホップから一転のアンビエント、フィールド・レコーディング、電子音楽漬けの超ディープな一夜をお見逃しなく!

ROBERT MILLIS (SUBLIME FREQUENCIES)
 SUN CITY GIRLSのALAN BISHOP、OMAR SOULEYMANを発掘したMARK GERGISが所属する謎に包まれたレーベルSUBLIME FREQUENCIESのオリジナル・メンバー。90年代にシアトルの地下シーンで活躍したCLIMAX GOLDEN TWINSを結成しホラー映画やカルト映画のサントラに楽曲を提供。その後SUBLIME FREQUENCIESの映像作家となりタイのピーターコン祭りの様子を収めた『PHI TA KHON: GHOSTS OF ISAN』、南インドの宗教行事、祭りを記録した『THIS WORLD IS UNREAL LIKE A SNAKE IN A ROPE』を発表。ストリートの様子をそのまま真空パックしたような映像は大きな話題を呼んだ。78回転レコード、SP盤のコレクターとしても知られDUST-TO-DIGITALにも楽曲を提供している。
https://robertmillis.net/

SUGAI KEN (RVNG INTL. / DISCREPANT)
 日本の夜を想起させる独特なスタイルを軸に、国内のコアな俚伝をギミカルに電化させるトラックメーカー。2017年作『不浮不埋 UkabazUmorezU』が国際的な評価(Pitchfork等)を獲得。2016年作『鯰上 On The Quakefish』はリプレスもレーベル元で完売。日本屈指のレーベル〈EM Records〉からの作品『如の夜庭 Garden in the Night (An Electronic Re-creation)』により世界中のコアなリスナーとコネクト。LOS APSON?の2014&2016~2018年間チャートに作品がそれぞれランクインし、Fabriclive(UK)への楽曲提供も 行った。また、BBC Radio、NTS Radio、Red Bull Radio等世界中のラジオ局にて頻繁に楽曲が使用されている。Solid Steel(Ninjatune)シリーズにRob Boothを唸らせた不思議なmixを提供。昨年のEUツアー(by RVNG Intl.)ではCafe OTO(UK)公演がsold outになる等、注目度の高さをうかがわせ、全13公演(6ヶ国)にてその独自性を遺憾なく発揮した。(ツアー期間中、Worldwide FMにてインタビューも収録) 国内外からの依頼多数により、現在複数のリリースを控える。尚、現行シーンでの活動と並行し、国内の郷土芸能アーカイヴプロジェクトに複数携わる等、亜種な活動を兀兀と展開中。
http://sugaiken.jp
http://www.facebook.com/SUGAIKEN
http://sugaiken.bandcamp.com

Soi48 (EM RECORDS,OMK)
 旅行先で出会ったレコード、カセット、CD、VCD、USBなどフォーマットを問わないスタイルで音楽発掘し、再発する2人組DJユニット。空族の映画『バンコクナイツ』にスタッフとして参加し毎日映画コンクールにて音楽賞を受賞。EM Recordsタイ作品の監修、『爆音映画祭タイ|イサーン特集』主催、フジロックや海外でのDJツアー、トークショーやラジオなどでタイ音楽や旅の魅力を伝えている。その活動の様子はNHKのTV番組にも取り上げられ大きな話題となった。『Soi48』というパーティーを新宿歌舞伎町にて不定期開催中。Brian Shimkovitz(AWESOME TAPES FROM AFRICA)、Zack Bar(FORTUNA RECORDS)からモーラム歌手アンカナーン・クンチャイ、弓神楽ただ一人の後継者、田中律子宮司など個性的なゲストを招いてのパーティーは大きな反響を呼び英「The Wire」にも紹介された。タイ音楽と旅についての書籍「TRIP TO ISAN :旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド」好評発売中。

俚謡山脈(Riyo Mountains)[ムード山+TAKUMI SAITO]
 世界各国の音楽がプレイされるDJ パーティ「Soi48」内で活動する日本民謡を愛する2人組DJユニット。日本各地の民謡を収集/リサーチし、DJプレイしたりCDやレコードの再発を手掛けている。主なリリースにMIXシリーズ「俚謡山脈 MIX VOL.1」~「VOL.4」、「田中重雄宮司/弓神楽」(監修/エムレコード)、「境石投げ踊り」(監修/エムレコード)など。ロンドンのインターネットラジオNTS LIVEに日本民謡だけで構成されたMIXを提供。農民ダイナマイト(山梨県)、大和町八幡神社大盆踊り会(東京)など各地のパーティーにDJで参加。

江村幸紀
 音楽プロデューサー/デザイナー/エディター/ライター。世界中にファンを持つ音楽探究型レーベル、エム・レコードを主宰。「レコード・レーベルの最高裁」「Insider's Favorite」「日本一根性のあるレーベル」等々、好き勝手放題に呼ばれるエム・レコードのラインアップは今後も予想がつかない。「レコードCDはいま目の前にあるものを買う」「音楽の原則はいち個人」「幸運な出会いだけでやってきた」が口癖。80s半ばの高校時代コムデギャルソンの黒パン+ヒモ無しスーパースターで通学し誰にも理解されなかった悲しく暗い過去もあるそう。

北村卓也
 印刷デザイン労働者。CDレコード書籍などのレイアウト・デザインで糊口を凌いでいます。日本のいわゆるアンダーグラウンド音楽にかぶれていたら、いつの間にか都道府県各地の民俗〜大衆芸能レコードを集め始めていました。おじいちゃんおばあちゃんやお子、芸人の唄や語りに目がありません。以前、俚謡山脈さんのパーティーで「雨田光平/新春譜」の音源をかけてみたところ、エム・レコードから復刻されるというミラクルを体験。その解説を書かせていただきました。