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FLATTOP

『異質の交差が生む音楽の調和の深遠』

電子音楽と、ヒップホップやジャズ等のファンクネスの独自の交雑をすすめる音楽集団FLATTOPが、幾度の延期を経て1年ぶりの開催。今回も、強い個性と緻密なエレクトロニクスがアヴァンギャルドに交わる、現行シーンとは軸を異にしたFLATTOPらしい音楽空間が3フロアを開放して表現される。
Studio Xにラインナップされる4組のライヴアクトはベースをヒップホップとしながらもあまりにも自由かつ複層的な音楽性を特徴にしている。姫路のクルーDONA JEEZYから、ハイエレクトロニクスのトリッピーなトラックに感覚的なラップを融合させるanddy toy store。人々の感情の動きや空気感、漂う様々なものをラップに落とし込む愛染 eyezenのスモーキーなフロウは、鮮明な景色を見せながらもリスナーを深い陶酔に誘いそうだ。SIMILABの中枢神経Hi’Specの豊潤でいて限りなく自由なビートは、 ファンクネスを巻き込みながらときに狂気的な緻密さまで発展する。さらにSIMILABの最深部の番人OMSBは、今年発売された2枚のEP「MONKEY」、「HEAVEN」の中で、ドープなエレクトロニクスと重厚なラップスキルで、途轍もない世界を表出させた。MITAYOとYELLOWUHURUによるB2Bが描くセットは現FLATTOPの方向性を象徴するものになるかもしれない。違う方向へ突き出たオルタナティブ/エクスペリメントなサウンドの名手同士の化学反応は、複雑でありながらそれを感覚的なものへと変換させた快楽要素に溢れる音楽体験の期待を抱かせてくれる。suiminの無二の感性による音楽の魔法の効能や、ジャズの即興性を独自の電子音楽科学で鳴らすTonydotなど、このラインナップにのみ実現可能なモダンな音楽空間が広がる。
FLATTOPクルーでミュージック・ハードラヴァーBungo、Desko Deskaの二人がガイドするContactフロアにも、このパーティの優れた一面が垣間見える。肩の力を抜いたディスコサウンドで、リスナーを悠々と現実から引き剥がすCALPISSや、レーベル〈PHAT〉主催でジャンルを無視しながら音楽の核を紡ぐデニロウといった、音楽巧者が集結。さらに、Foyerフロアでは電子音楽の先にある次の可能性を探りながらもこのパーティらしい有機的なサウンドが交配される。wagot、螢のライヴや、FLATTOPの乾針、煙たく/虚しく/色鮮やかな音を基本概念にすえるadak7、ハウスから変遷した前衛的なサウンドINAといったラインナップは、アンビエントやドローン、エクスペリメンタルの中に温もりを発見するクリエイティブなフロアメイクを実現させている。
ダンス・ミュージックの進化の余地に、FLATTOPの色鮮やかなデザインが描かれる。

Open 10PM
¥2000 Under 23
¥2000 Before 11PM
¥2500 Advance
¥2500 GH S Members
¥3000 FB discount
¥3500 Door